ピッティ ウオモとは?【比類なき4の魅力と誕生秘話】
ピッティ ウオモにまつわる意外な歴史④「密接な関係のクラシコ・イタリア協会は、ピッティ ウオモよりも後発!」
ファッションに詳しい方ならご存知の「クラシコ・イタリア協会」が発足したのは1986年となっており、意外にもピッティ ウオモよりも歴史が短い。同協会は、発足翌年の1987年にピッティ ウオモに初めてブースを出展。真の「メイド・イン・イタリー」を守り世界に発展させることを理念に、初代会長を務めたステファノ・リッチ氏のタイブランドはじめ、ブリオーニ、キートンといった名だたるイタリアブランドを運営する16社が集ったこの協会は、後に来たるクラシコイタリアブームの中心的存在となる。クラシコ・イタリア協会とピッティ ウオモは、手を取り合いながらイタリアのメンズファッションを牽引してきた盟友だ。
ピッティ ウオモのもつ比類なき引力の源泉は一体、何なのか?
2024年6月に第106回目を開催したピッティ ウオモ。なぜこれだけ回を重ね、さらに世界最大規模の集客を実現するに至ったのか?その所以となる比類なき4の魅力を紹介する。
ピッティ ウオモの魅力①「全ジャンルのリアルで最新のメンズスタイルを発見できる場!」
ピッティ ウオモの特徴として挙げられるのが、最新のリアルクローズ(現実的な服、日常で着られる服)の提案がメインという点だ。ファッションにおける重要イベントである、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリの4大ファッションウィークが、基本的には各ブランドのランウェイショーを中心に発信されるいわゆるトップモードやアバンギャルドなスタイルがメインなのに対して、ピッティ ウオモが発信するのはモダンで新鮮なエッセンスを感じさせつつも、日常にすぐに取り入れられるようなリアルなスタイルがメイン。また、前者で注目される一大事のひとつがいわゆるセレブや有名アーティスト、俳優がどのブランドのショーにどんなスタイルで登場するのか等であるが、それに対してピッティで注目されるのは、そこに集うバイヤーやブランド関係者といった比較的身近な存在のデイリーなスタイルだ。また、ピッティ ウオモ参加者のファッションスタイルとしてはオールジャンルで、ドレスウェアからアメカジ、ストリート、モードまで幅広いのも特筆すべき点となる。 編集部 三井「自分のファッションスタイルを模索するなら、インスタグラムをはじめとするSNSが有効なツールです。SNSのアルゴリズムによって自分の趣味嗜好にフィットしたスタイルが提案される一方で、「今まで見たことのない類のスタイルだけど、実は結構好きかも。」といった新しい発見が少ないという側面も。世界中の多種多様なスタイルのファッショニスタが集まるピッティのスナップを見漁れば、新たなスタイルに出会い、コーディネートの視野を広げる一助になることでしょう。手前味噌ですが、OTOKOMAEの公式インスタグラムでは、現地で我々が撮影した多くのピッティ参戦者のスナップを毎日公開しているので、良かったら定期的にチェックしてくれると嬉しいです。」