「ドコモ口座」不正利用問題 NTTドコモが会見(全文2)11行で被害確認、増える可能性も
顧客の安全性よりビジネスの拡大を優先させたのでは
朝日新聞:朝日新聞の井上と申します。よろしくお願いします。1つ目が全体の戦略の中で、自社の回線契約者だけでなく、他社も含めてポイントを軸としたビジネスを広げていくという戦略を取られている中での今回の事象が起きているわけですけれども、メールアドレスだけで口座が開設できるという状況っていうのは、顧客の安全性よりもビジネスの拡大を優先させたのではないかという非難が出ても仕方がないかなと思うんですが、その辺りどのようにお考えでしょうか。 丸山:そういう意識はございません。先ほど申し上げましたように、私どものサービスをなるべく多くのお客さまに使っていただきたいという思いでこの戦略をやっております。むしろ今の前の方の質問で申し上げたようにセキュリティーの種類がやっぱりいろいろあるんだということだというふうに思ってございます。 従いまして私ども、メルアドのみでもそのお客さまを守ることはできたかもしれないが、そのお客さまが不正なお客さまかどうかということを排除する仕組みがなかったということがやっぱり最大の問題であるというふうに認識してございます。 朝日新聞:ただ実際にこういうことが起きているので、そういうつもりはなかったというふうにおっしゃるかもしれませんけども、姿勢として安全性よりも利便性、ビジネスを優先させたのではないんでしょうか。 丸山:そういう意識はなかったんですが、結果としては抜け落ちてた視点をもっと早く認識をして手を打てばよかったのではないかという意味ではそういう言い方もできるかもしれませんが。すいません、あまり答えになっていないかもしれません。
今もメアドだけで口座がつくれる状態か
朝日新聞:それと現状でもドコモ口座はメールアドレスだけでつくれる状態が続いているんでしょうか。そうだとするとそれを放置したままでよろしいのでしょうか。今後の不正利用のさらなる拡大につながることはないんでしょうか。 田原:おっしゃるとおり現状でもメールアドレスだけでドコモ口座の開設っていうのは、開設そのものはできるようになっておりますが、そこに入金する手段として銀行からの入金ができない状態で開設されておりますので、あくまで自分でプリペイドとしてコンビニの店頭であったりとかで入金してお使いいただくという機能のみ提供しているというところでございます。なので今回のような事象は発生はしないというふうに理解をしております。 朝日新聞:すいません、それと補償なんですけれども、いろいろお金に困られている方も多いと思います。速やかに補償されるということだと思いますけれども、いつぐらいがめどとかっていうのはございますでしょうか。 前田:まずは被害に遭われた方の状況自体を、なるべく早く私どもとしても確認させていただきたいと思っております。再三、先ほどから申し上げているとおり、被害を、今のところ受けてらっしゃる方々、全ての皆さん、われわれ今、認識できているわけではないということでございますので、こちらのほう、銀行の皆さまと早くそのお客さまの情報を得まして、得られましたらなるべく速やかに、本当にそういう意味では早い段階で、こちらに関しては補償させていただこうというふうに考えております。 朝日新聞:今回の1800万円というのは、いつからいつの間にかけて発生したものなんでしょうか。 田原:今回、同様の手口で発生した金額でございまして、ドコモ口座をオープン化した、昨年の10月以降の数字でございます。 前田:10月以降でありますけれども、今回の件自体は8月からの話でございますね。 朝日新聞:どっちですか。 前田:8月以降というふうに認識。 朝日新聞:今年、8月以降。 前田:はい。 朝日新聞:はい、分かりました。 司会:次のご質問、お受けいたします。じゃあずっとあげていらっしゃます一番はじっこの列の、はい。こちらの左側の列の。はい。 【書き起こし】「ドコモ口座」不正利用問題 NTTドコモが会見 全文3に続く