「ドコモ口座」不正利用問題 NTTドコモが会見(全文2)11行で被害確認、増える可能性も
キャリアフリーの施策を変えるのか
日経ビジネス:『日経ビジネス』の大西と申します。2点質問があります。甘いまま始めてしまったんじゃないかというふうに先ほどおっしゃいましたけれども、当時どういった経営判断で、なぜ今、甘いというなら、なぜやってしまったのかという、その部分について教えてくださいというのが1点目で、2点目が今、キャリアフリーの施策を掲げてますけれども、今回こういった問題が起きたことで、その施策に対して変換があるのか、それともそのスピードが落ちてしまうのか、この2点を教えてください。お願いします。 丸山:甘いまま始めてしまったのではないかというのは、確かにご指摘のとおりですので、それは今回深く反省してございます。これ、先ほど前田からも申し上げましたように、私ども全体の戦略は、キャリアフリーということで、なるべく多くのお客さまに私どものサービスを届けたいということで始めているわけですが、やはりこれはサービスによって、種類によって使い分けるべきものであるというのが現在の認識であります。 従いまして、例えば今回のように現金の価値を扱うようなものは、当然その原則は原則として厳しくしていくということは、当然これ、これから検討していこうというふうに考えております。そういう意味で、2問目の質問にございました、キャリアフリーの全体の戦略が変わるか変わらないかということについてお答え申し上げますと、今のところこれを変えるつもりはございません。 ただしやはり、そういうセキュリティー上非常に厳密なセキュリティーが要求されるものとそうでないものっていうのをきちんと仕分けをした上で、お客さまに安心して使っていただけるように、これはそれぞれ工夫して、お客さまにお届けをするようにしたいというふうに考えております。 司会:じゃあ次の方。じゃあ、はい、そちらの。こちらの列の。
金融庁からの報告徴求命令は出ているのか
共同通信:共同通信の【マツヤマ 00:35:01】と申します。被害が1800万円ということなんですけれども、被害が出た方のアドレスとか銀行口座、何か共通点があるんでしょうか、また被害が出ている銀行の数というのは、10行程度と変わりないんでしょうか。まだまだ今後増える可能性というのはあるのでしょうか。それが1点目です。2点目も続けたほうがいいんですかね。 2点目は、金融庁からの報告徴求命令というのが出ているのでしょうか。出ているんであればどういったことの報告を求められて、いつまでに報告を求められているかということも教えてください。 前田:最初の被害のお話でございますけれども、こちら今後増える可能性があるかということに関しましては、まず、可能性がないとはいえないとは思っております。私どものほうも、今回の被害の実態に関しましては、銀行さまからの被害に遭われているという情報に基づいて確認をさせていただいているということでございますので、増える可能性はないとはいえないとは思います。 共同通信:今のところ何行ぐらい? 何行ぐらいというか何行に被害が確認されているんでしょうか。 前田:今、10行でございます。 共同通信:10行で増えていないということで。 前田:ええ。同じくおっしゃられた、どういった傾向があるかっていうことに関しましては、こちらのほうも銀行の方々からの情報提供をいただけないと私どもとしては分からないところでございますので、今後もちろん銀行さまと協議させていただきたいとは思っておりますが、現時点で知りうるところとして、そういった傾向があるというふうには認識しておりません。 共同通信:dアカウントの本人確認のところのフリーアドレスの傾向だとか、フリーメールのアドレスの傾向だとか、そちらのほうにも特に共通点みたいなところはないんでしょうか。 前田:特にないというふうに認識しております。 共同通信:金融庁からの命令はどうですか。 田原:金融庁のほうからは、法令に基づいて報告をしてほしいというような指示が来ております。具体的に言うと、今回の事案の事実関係でございましたりとか、発生原因、あと顧客対応、再発防止策等についての報告を求められておりますので、そちらについては真摯に報告を対応したいというふうに考えております。