部員50人の人気部活動! 青稜中学・高等学校の“SDGs部”に密着!
日テレNEWS NNN
未来に向けた持続可能な技術や食を体験できるイベント「スシテック東京2024」。様々なお店が出店する中、そこには高校生たちの姿が…! 彼らは、一体何者? この日から二日前。林田美学アナウンサーが訪れたのは、東京・品川区にある青稜中学校・高等学校。教室に入ってみると… 林田美学アナウンサー 「こちらは何の部活動ですか?」 青稜中学校・高等学校SDGs部のみなさん 「わたしたちはSDGs部です!」 実はこちら、部員50人を抱える人気の部活“SDGs部”。環境問題や国際問題、福祉活動などに関心のある生徒たちが、校長に直談判して2021年に誕生しました。部活はSDGsの17の目標にちなみ「フードロスチーム」「世界の問題を扱う国際チーム」「海の問題に取り組む海洋チーム」「子どもの貧困を考える子どもチーム」など、6つのチームに分かれて活動しています。 日本テレビ林田美学アナウンサー 「このSDGs部に入る前は知らなかったこととかありますか?」 高等部1年 SDGs部関 響さん 「意外と自分の身近な街中にこんなにいっぱいゴミが落ちていたんだなと」 高等部2年 SDGs部 部長小松 功汰さん 「あと瓶とか傘とか捨てられていて、こんなことするんだって悲しくなります」 部員たちの前で話しているのは、SDGs部で副部長を務める佐貫奈菜さん。スシテック東京に参加したフードロスチームのリーダーでもあります。 高等部2年 SDGs部 副部長フードロスチーム リーダー佐貫 奈菜さん 「今週の日曜日に、スシテック東京にフードロス班が出店することになりました」 今回、佐貫さん率いるフードロスチームは、学校の近所にあるスペイン料理屋にお願いして料理を作ってもらい、スシテックでお弁当を販売する予定です。 提供する料理は、その名も、ジビエのSDGsパエリア弁当! 材料は、人を襲ったり畑を荒らしたりすることから“害獣”と言われるシカ、イノシシ、クマの肉を使っています。 高等部2年 SDGs部 副部長フードロスチーム リーダー佐貫 奈菜さん 「捕獲した野生鳥獣を食材として利用することで、廃棄物を減らし食料確保にもつながります」 この取り組みは、SDGsの目標の中の2番「飢餓をゼロに」、11番「住み続けられるまちづくりを」、15番「陸の豊かさも守ろう」に貢献できるといいます。 スシテックの出店当日。部員たちは、調理を担当してくれたお店で盛り付けを開始。 実は、今回の料理にも秘密が。おかずのオムレツに使っている玉ねぎは、元々規格外として放置されていた玉ねぎを、部員のみんなで収穫したものでした。 さらに、盛り付けに使う容器は、サトウキビの搾りかすから作られた、バガスという素材を使っています。事前の打ち合わせで、部員たちが提案したといいます。 そして会場では、チラシを配るSDGs部の面々が。少しでも多くの人に関心を持ってもらおうと、チラシにはお弁当のことだけでなく、ジビエや日々の活動についても書いてあります。 そんな努力もあってか、お弁当は順調に売れていきました。 女性の購入者 「おいしいです。命なので有効利用できるってことはいいのかなと思います」 男性の購入者 「わたしが高校生の時そういうのもなかった。頑張ってほしいなと思います」 SDGs部が、活動を通して伝えたかったこととは… 高等部2年 SDGs部 副部長フードロスチーム リーダー佐貫 奈菜さん 「高校生でもできることはたくさんある。より多くの人にSDGsに興味を持ってもらって、何か変えていこうというふうに思ってもらうきっかけに私たちがなれればいいなと思っています」 未来をよりよくするために、少しでも自分たちで出来ることを考え、行動する青稜中学校・高等学校のSDGs部。今後の活動も目が離せません。