【MotoGP】小椋藍を抜擢した敏腕マネージャーに迫る! スズキ&アルピーヌF1経てMotoGPをどう見る?|ダビデ・ブリビオ独占インタビュー
MotoGPに参戦する新興チーム、トラックハウス・レーシングのチーム代表を務めているダビデ・ブリビオ。かつてヤマハやスズキといった日本メーカーでも働いていた彼に、MotoGP日本GPで独占インタビューを実施。インディペンデントチームとファクトリーチームの違い、F1での経験、そして2025年に加入する小椋藍など、様々な話題について尋ねた。 【ギャラリー】スズキ最後のMotoGPマシン……『GSX-RR 2022年型』を隅から隅まで ** 1.今シーズンについて ──2024年シーズンは終盤戦とはいえ、日本GPを入れてまだ5戦を残しています。現状で結論めいたことを訊ねるのは時期尚早かもしれませんが、ここまでのチームとライダーのパフォーマンスはどう見ていますか。 「我々トラックハウスレーシングは、経験豊富なスタッフがたくさんいるものの、MotoGPチームとしては新興組織です。新しいチームなので、MotoGPについて学び、理解を進めている途上にあります。 シーズンのスタートは、まずまずだったと思います。しかし、正直なことをいえば、最近は少しパフォーマンスが落ちているかもしれません。ここ数戦はもうちょっといい成績を収めることができていたかもしれないと思うので、これからの残り5戦で調子を取り戻していかなければならないと考えています。 シーズン序盤は、ドゥカティ勢に対してそれなりに迫ってゆくこともできました。挑戦者としての走りもできていたように思いますが、今は少し波があります。調子の波というものは誰にもあるものですが、我々はどのサーキット、どの会場でもパフォーマンス面でもう少し安定するようにしなければなりません。現状では、ある会場では良くても別の場所に行くと苦戦するので、もっとバランスよくすることが必要ですね」 ──インドネシアGPで負傷したミゲル・オリベイラ選手は、いつごろ復帰できそうですか。次戦のフィリップアイランド(オーストラリアGP)には戻ってこられそうでしょうか。 「どうでしょうか。今週の月曜に手術をして、現在は回復に専念しているところです。ミゲルとは常に連絡を取り合っているので、今週と来週の回復度によるでしょうね。その様子を見て、フィリップアイランドで復帰できるかどうかを決めたいと考えています。そういう状態なので、まだなんともいえない、というのが正直なところです」