【40代の壁を乗り越えるための心得5】“ワーママはるさん”こと、尾石 晴さんも40代に悩んだ?
とはいえ、「学びの方法は人によって違っていい」と尾石さん。 「リカレント教育やリスキリングといった言葉も最近よく聞きますが、大学に行ったり資格を取得するだけが学びではなくて、経験や読書、人と話すことも十分学びになると思います。大事なのは自分が今いるフレームワークから少し出て、体験してみること。自分が当たり前だと思っている価値観や考え方を少しずつでも更新していくことが、本当の意味での大人の学びなんじゃないかなと思います。もっと言うと、40歳の壁にぶつかって悩んだり、どうしたらよりよく生きられるか真剣に考えることで得るものはあるはず。壁に立ち向かうことは苦しいけれど、50~60代を生きやすくするための筋トレ期間だと思って、ポジティブに受け止めたいですね」
壁を乗り越えるヒントになる \ 学び直しのキーワード /
・リカレント教育 学校教育から離れて社会に出た後も、必要なタイミングで教育を受けて、仕事と学びを繰り返すこと。知識はもちろん、教養などもあわせて学ぶことを指します。 ・リスキリング 技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、自分が持っているスキルを一度棚卸しして、新しく必要な知識やスキルを学ぶこと。資格取得などもリスキリングのひとつ。 ・サバティカルタイム 勤続者に対し、目的を問わず与えられる長期休暇のこと。尾石さんはキャリアを模索、試行錯誤するための時間だと定義。日本企業では制度はあっても、進学、留学、介護などの理由がないと取得できないことも。 Staff Credit イラストレーション/西田磨由 取材・原文/野々山 幸(TAPE) こちらは2024年LEE5月号(4/6発売)「揺れる40代、小さくて大きな“種まき”ストーリー」に掲載の記事です。