【沖縄在住・美容ジャーナリスト加藤智一の「沖縄美トリート」リスト】「YAWN YARD Kouri Island」
YAWN YARD Kouri Island
沖縄在住の美容ジャーナリスト・加藤智一さんがラグジュアリーリゾートを紹介する連載。今回は、本島北部の離島、古宇利島に位置する「YAWN YARD Kouri Island」をご紹介。計8室が用意されている海を臨むプライベートヴィラのコンセプトは、“泊まれる庭”。ゆったりと流れる時間を楽しめる島時間を堪能できます。 【写真11枚】この記事で紹介した、YAWN YARD Kouri Islandのその他の写真はこちらからチェック! 琉球の伝統文化に没入できる滞在型リゾート 古宇利島・「YAWN YARD Kouri Island(ヨーン ヤードコウリアイランド)」 本島北部のヤンバル(山原)と呼ばれるエリアに位置する“車で行ける離島”、古宇利島(こうりじま)に、2024年9月にオープンした小さなヴィラリゾート「YAWN YARD Kouri Island(ヨーンヤードコウリアイランド)」。 大型ラグジュアリーホテルとは一線を画す、低層の木造建築からなるリゾートです。そのコンセプトは“泊まれる庭”。ヴィラ名の「YAWN YARD」は直訳すると、“あくびの庭”で、滞在すれば大きなあくびが出てしまうような、ゆったりとした時間を楽しめるような宿泊体験を提供しています。 宿泊ヴィラの客室は海側に面した「sea」エリア5室と、古宇利大橋の景色を楽しめる「hill」エリア3室の計8室を用意。今回は「sea」エリアの(sea)2を予約。 チェックインは予約したヴィラの室内で。ドアを開けるとともに、ふわっと鼻をくすぐるヒノキの香りに驚き。なんと客室はヒノキを贅沢に用いた木造建築。古宇利島の大自然との境界をあいまいにするようなデザインが施されており、自然と共生するような居住空間です。 その中央には「YAWN YARD」のアイコンともいうべき、巨大な琉球石灰岩のカウンターが鎮座しており、中央はくり抜かれてシンクに。本島南部で採取した琉球石灰岩を加工して古宇利島に運搬して、クレーンで吊るした客室に設置。その後に屋根や壁を作ったそう。 その隣には琉球畳が敷かれた小上がりの和室があり、井草の香りを楽しみながらお茶や読書を楽しんだりと、ゆったりとくつろげるスペースになっています。 このユニークな空間を手掛けているのは、ブルーボトルコーヒーやAesopの店舗を手掛けている「スキーマ建築計画」。“アトリエ系事務所”と呼ばれているだけあり、一般的なリゾートホテルとは一線を画す、素材の存在感を生かした開放感ある空間に仕上げられています。 そして窓の向こうには、こちらのヴィラのメインスペースとなる〝庭”が。広々としたテラスには赤瓦色のダイニングテーブルとチェア、眼下には静かな海が一望できるプールが配されており、〝泊まれる庭“というコンセプト通り、こちらのテラスがメインスペースとなる空間に仕上がっています。 しかも、プールは1年中楽しめる“ホットプール”仕様*。宿泊したのは12月で、少々肌寒い日でしたがホットプールのおかげで、夕陽を楽しみながら癒しの時間を堪能できました。こんな寒い日はホットワインを楽しみながら……、夏であればシャンパンを片手に……と、まるで自分の庭で過ごしている感覚を覚えます。 テラスの裏手には琉球石灰岩の玉砂利を使用した小さな坪庭とベッドスペースが。ベッドスペースの窓はテラス越しに海を一望できるように配されています。 その奥には洗面スペースとシャワー&ビューバスが。ビューバスはコンクリートに撥水加工を施しており、2人で入浴できるほどゆったりとした造り。夜は星空を楽しめ、朝は海や自然に癒されます。 しかも、ビューバスの前にはプールが配されているため、プールで泳いでリフレッシュした直後に湯舟に浸かって夕陽を眺めるなど、滞在中にさまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。 アメニティは本島北部・今帰仁村発のオーガニックスキンケア「ユメジン」。オーガニックハイビスカスから抽出した天然保湿成分や黒糖エキスを配合したスキンケアで、こちらの「ハイビスカス スキンケア アメニティセット」が用意されており、シャワールームにはヘアケアやボディソープが配されています。