名古屋市教委の金品受領問題「タクシー代を変な金で払う必然性ない」 河村市長が会見
名古屋市教委の金品受領問題「タクシー代を変な金で払う必然性ない」 河村市長が会見
名古屋市の河村たかし市長は4日、市役所で定例記者会見に臨んだ。名古屋市教育委員会の金品受領問題で、現金が職員の深夜勤務時のタクシー代などに充てられていたことについて「公務をやっとってタクシーで帰れんという場合、そのぐらいの金は(予算の中に)ありますよ、いくらなんでも。タクシー代を変な金で払う必然性はまったくない。なんか余分なこと考えとんじゃねえかと思わざるを得ない」と述べ、現金の使途について徹底した調査を進める意向を示した。 【動画】名古屋・河村たかし市長が定例会見(2024年3月4日)
“凍結”示唆した新年度の教職員人事「離れてもらうという説も」
この問題では、人事を担当する教職員課が校長会などの教員団体から毎年200万円超の金品を受け取っていたほか、生徒指導などを担う指導室でも受領があり、300万円ほどの現金を指導室長が机の中に保管していたことが分かっている。関係者は市教委の聞き取りに、深夜勤務の際のタクシー代や飲食代などに充てたと説明しているという。 新年度の教職員人事については「僕は本当に贈収賄罪または懲戒処分まで行くのかということが分からんから、とりあえず保留にしておいたらどうだと言っているが、ある程度関与しているところからは離れてもらうという説もある」といった意見で調整中だと明かした。 市は先月21日に元文部官僚の寺脇研・京都芸術大学客員教授を座長とする調査検証チームを設け、今月末までに中間報告を取りまとめる予定としている。
廃棄物埋め立て施設から汚水60トンが河川に流出し謝罪
名古屋市が管理する一般廃棄物の埋め立て施設「愛岐処分場」(岐阜県多治見市)で2日、廃棄物の間を通過した未処理の汚水(浸出水)が河川に流出したことを受け、河村市長は「地元の皆さまはじめ多くの方にご不安やご迷惑を掛けて誠に申し訳ございません」と謝罪した。 愛岐処分場は1982年に開設され、バンテリンドームナゴヤの約3.5倍の埋め立て容量のある施設に市内で発生した廃棄物の焼却灰などを埋め立てている。老朽化に伴って新しい水処理施設の試運転をしていたところ、誤って浸出水が電源の入っていない状態の旧施設に送水され、処理されずにあふれた浸出水約60トンが側溝や沢を通じて河川(土岐川・庄内川)に流出したという。市が河川の水質調査をして影響を調べている。 河村市長は原因を「作業手順の認識不足」だとした上で「真相解明をしっかりして再発防止に努める」と述べた。 (関口威人/nameken)