大阪府・吉村知事が定例会見9月22日(全文6完)国の解除基準と大阪の特性を踏まえ判断
新規陽性者がぐっと増えても耐えられる社会目指す
だから、これまでは分母が増えたらそのまま掛け算して重症者が増えてくるんですけど、掛け算する重症化率を下げていく努力というのが非常に重要になる。そうしたら分母としての重症病床も生まれにくくなれば、新規陽性者が何千人で出たとしても、分母としての重症者が少ないのであれば、それはそれに耐えられる社会になっていっているということなので、ここが目指すべき姿だろうと思っています。 なので、先ほど申し上げた重症化を防ぐための外来であったり、往診であったり、保健所を介さない仕組みであったりというのをどんどん充実させていって、とにかく早期治療、早期介入、重症者を防ぐと。多少の新規陽性者がぐっと増えても耐えられる社会を目指すと。これが今後、第6波に備えて目指すべき方向性だと思っています。予想を超えた場合にどうするかというのでロックダウンとか、そういうのもやっぱり準備しておく必要があるし、野戦病院的な施設、これは重症病床を診れないんですけどね。そうなる前になんとか、ほかのところももういっぱいいっぱいになっているような状態だったら、そこでプランBとして考えると。プランAとプランBがあるってよく言うんですけど、プランBは野戦病院的な施設とかロックダウンとかですけど、プランAとしたら、やっぱり重症化を防ぐ、重症病床の充実というのはかなりやってきたので、これから第6波で大事なのは重症化率を減らす、そこだと思います。 だからワクチンも結局40代、50代、打てない人は打ってくださいねとかいうのもそうですし、そこに全部つながってくるのが今の僕自身の考え方であり、進め方です。
時短協力金の疑わしい申請のなかで支払ったケースは?
Lmaga.jp:もう2点なんですけど、時短協力金の疑わしい申請についてなんですけれども、これまでこういった疑わしい案件で、支払った実績というのは把握できていらっしゃるのでしょうか。 吉村:現時点で疑わしいものについては不支給にしています。判断に時間が掛かる案件だと、支払いは留保しています。なので、今われわれが把握している限りでは支払い済みのものはないですけれども、実はだまされていたというのはあるかもしれません。そうなったら詐欺ですから、警察に適正に対処していきます。ちょっとこの辺り、申請。 司会:担当部局。 B:商工労働部です。今、知事から申し上げましたとおり、疑わしい案件につきましては審査を重ねまして、慎重に内容を検討しているということでございますので、われわれが気付いていないうちに何かそういう形になっていたというものがあれば別でございますけれども、基本的には審査を止めて慎重に判断しているという状況でございます。 司会:疑わしいままで払っているということはないってことですよね。 B:基本的に今の状況で把握している限りではそういう状況です。 吉村:98%、もうすでにこうやって支払い済みとか、ほとんどですけど、いや、まだ大阪は支払い遅いやんか、まだ受けてないでって、一面だけがネットに出たり、あるいは報道されるときってあるかもしれませんが、実はこういうのもたくさんあるんだよというのはぜひ知っていただきたいと思います。 審査のスピードについては体制強化して、他都市よりも速いスピードで支給していると思っています。ただ、やっぱりこういった不正案件は、税ですから厳しく対応したいと思いますし、ずいぶん昔の協力金についてまだ支給されていないというのがあたかも遅いかのように言っている人がいるとするならば、その裏の事情は何かというのはよく取材をしていただきたいと思います。