大阪府・吉村知事が定例会見9月22日(全文2)第6波に向けては初期治療を重視
大阪府の吉村洋文知事は22日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「往診、外来診療での抗体カクテル療法を実施」大阪府・吉村知事が定例会見(2021年9月22日)」に対応しております。 【動画】「往診、外来診療での抗体カクテル療法を実施」大阪府・吉村知事が定例会見(2021年9月22日) ◇ ◇
第6波を想定しなければならない
吉村:今の法制度の下でやっていくという、法制度の延長線上でコロナの病床を、プラスアルファで増やしていっているというのが実態ですけれども、やはりこのやり方では限界がある。これを本質的に変えていくには国の議論が必要になると思いますが、今の制度の中ではかなり多くの医療従事者、医療機関の皆さんにご協力をいただいていると思っています。 ですので第4波から第5波にかけて、どちらかというと川下の部分を強化すると同時に、できるだけ早く軽症・中等症病院にも入院してもらって、早く退院するというのを第5波では心掛けてきました。つまり重症化を防ぐと。どうしても重症になる方は重症で受け皿する。最後は重症病床が足りなくなる。ここを特に第5波では中心に力を入れて、早期治療を目指してくると。目指しながら重症化を防ぐというので、この第5波についてはやってまいりました。 今後、やはり第6波を想定しなければなりません。そのときに、この第4波、第5波も経験して、僕自身、思います。これは医療部とも考え方はほぼ、考え方は一致なんですけれども、やはり第6波に向けては初期治療だと思います。特にワクチンが進んできていますから、ワクチンを受けていない人、ワクチンを打てていない人、あるいはワクチンを打たない人、一定、出てきます。
できるだけ早く早期治療介入し、重症化を防ぐ
リスク要因をお持ちの方、できるだけ早く早期治療介入し、重症化を防ぐ。ここがポイントだと思います。これを徹底してやっていくことで、もちろん重症病床の確保等も非常に重要なんですけれども、医療の範囲内で、ある程度感染が拡大しても抑えていけるような体制をつくる。そのためには重症化を防ぐ、ここが一番重要だというふうに思っています。そのための早期治療介入。そしてリスク要因のある方、特にいろんな疾患をお持ちの方とか、BMIが高い方とか、40代以上、50代以上の方が対象になると思いますけれども、その中でワクチンを打てていない人、打っていない人を、いかに早くキャッチして早期治療介入していくのか。ここが僕は極めて重要になってくると思っています。 そのために、その大きな考え方の下で、この3つの方針を立てました。まず1つ目ですけれども、初期治療体制の強化です。これは入院の場面でも、宿泊療養の場面でも、そして自宅療養の場面でも、それぞれのフェーズがあるわけですが、いずれのフェーズにおいてもできるだけ早く初期治療をやっていくと。その体制を充実するということです。 2つ目は、圏域ごとのネットワークの体制です。つまり、できるだけ小さな身近な範囲で、この初期治療を完結させていくということです。今は大阪府単位で見ていっていますけれども、これから、このコロナと向き合っていく中で、できるだけ身近な医療機関で、身近に治療を受けるようなことができるようにする。これが重要だと思っています。 例えば僕らがインフルエンザになったとしても、例えば阪南でインフルエンザになった人が、わざわざ大阪市内で外来に来ることはあまりないわけです。それぞれの地域、身近なところでネットワークをつくり、そしてできるだけ早く初期治療をやるということが重要だと思っています。これは、さっき申し上げた距離の話だけじゃなくて、時間の話、ここが非常に重要になってくると思います。 ですので、方針2は、これは面の話ですね。圏域ごとのネットワーク体制の構築ですけど、方針3は、逼迫時に備えた保健所連絡前の医療へのアクセスの確保。これは時間軸との話になります。要は、感染が急拡大すると保健所も逼迫します。つまり逼迫するのは医療機関だけじゃなくて、保健所も逼迫します。