サム・グッドマンは自身のインスタグラム（@samgoodman９より）などで井上尚弥戦に向けて順調に調整できていることを投稿

◆プロボクシング　▽ＷＢＡ、ＷＢＣ、ＩＢＦ、ＷＢＯ世界スーパーバンタム級（５５・３キロ以下）統一戦１２回戦　統一王者・井上尚弥―サム・グッドマン（１月２４日、東京・有明アリーナ） 　プロボクシングのスーパーバンタム級世界４団体統一王者・井上尚弥（大橋）がＩＢＦ＆ＷＢＯ世界同級１位サム・グッドマン（オーストラリア）との防衛戦まであと２週間となった１０日、自身のＳＮＳで「２　ｍｏｒｅ　ｗｅｅｋｓ（あと２週間）」と投稿。気合の入った練習風景の写真とともに意気込みを示した。 　８日の公開練習では、グッドマンが昨年１２月２４日に予定されていた試合１０日前に左目上に４針縫う裂傷を負ったことについて、負傷を箇所を狙うかと尋ねられると「当たり前じゃないですか。勝負ですからね。そこは一つ大きな弱点になる。プロの世界は甘いものじゃないよ、というところ。そこも一つ勝利の鍵になってくるところではある」などと語っていた尚弥。ただ、その後、一緒に１月２４日に防衛戦が延期されたＷＢＯ世界バンタム級王者・武居由樹（大橋）が右肩を負傷して延期となり、大みそかの前ＷＢＡ世界スーパーフライ級王者・井岡一翔（志成）が現王者フェルナンド・マルティネス（アルゼンチン）のインフルエンザ感染により中止となったことについて「武居が中止、井岡選手が中止という中で、ボクシングファンの中では結構こう、うずうずしている方もいるんじゃないかな。そこはこの２０２５年一発目の世界戦というのは、自分の中ではファンの方に向けてはいいものを見せたいなっていうのはある」と闘志を燃やした。 　一方、グッドマンも２週間前の時点で強い決意をＳＮＳで示した。挑戦者はインスタグラムなどに、サンドバッグ打ちなどの写真とともに「世界が新しい統一王者を迎えるまであと２週間　キャンプで最終調整が行われ、我々が世界に衝撃を与える準備ができていると信じている」と投稿。無敗の挑戦者は統一王座奪取に並々ならぬ意欲を見せた。 　この日までに、米国で最も権威のある専門メディア「ＴＨＥ　ＲＩＮＧ」が２０２４年に最も注目され優れた興行に贈る「ＥＶＥＮＴ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＹＥＡＲ」の候補に、昨年１０月１３、１４日の８大タイトルマッチがおこなれた有明アリーナ興行とともに、昨年５月の東京ドーム興行が挙げられた。グッドマン戦も世界中から視線が集まっている。 　戦績は３１歳の井上が２８戦全勝（２５ＫＯ）、２６歳のグッドマンが１９戦全勝（８ＫＯ）。 　試合はＬｅｍｉｎｏで無料生配信される。