コロナ分科会後に尾身会長と西村担当相らが会見(全文1)前回より高齢者の死亡率が低い
メリット、デメリットを整理する必要あり
この、本感染症は、いわゆる指定感染症二類相当に位置付けられていて、疑似症、無症状病原体保有者を含めた全数報告、入院勧告や就業制限、濃厚接触者の外出自粛要請、医療費の負担等がずっと行われてきたわけでありますが、2番目ですけど、まったくの未知だった本感染症について一定のエビデンスが、いろんな知見が蓄積してきて、効果的な対策行動が明らかになりつつあります。また、ウイルスおよび感染症としての疫学的状況も理解が進み、地域によって大きく疫学情報が異なってきていることも分かってきております。感染症法上の措置の運用については、新型コロナウイルス感染症発症当時から、現状の変化から、現状のメリット、デメリットを十分整理する必要があるんではないかという結論になりました。 従って、それを主に厚生省にあるアドバイザリーボードでまずいろいろ深く練ってもらって、その結果をこの分科会のほうに報告してもらって、最終的な結論を得たい、そういうことが今日、分科会のほうから、メンバーから発言があって、そのことを分科会としては、こういう、ぜひアドバイザリーボードでなるべく早く、この、いわゆる感染症法上の措置・運用についてどうしたらより良い効果的な感染症対策ができるかということを検討してもらって、なるべく早く結論を出してもらいたいということに、今日、合意ができました。以上が、今日のポイントであります。私からは以上です、どうもありがとうございました。
イベント前後への留意も必要
西村:今、尾身先生、脇田先生からご紹介にあった、ご説明にあった事柄など議論が行われまして、それを受けて私のほうで受け止めなり、今後どう対応していくかについてご説明申し上げたいと思います。 まず、先ほどのイベントの件ですけれども、あらためて申し上げますが、今、感染状況のご説明がありましたけれども、まさに新規陽性者は下降してきているように見えるわけでありますが、今後も減少傾向が続くかどうか、まだ必ずしもはっきりしないということ。それから医療提供体制への負荷がまだ続いてること等を踏まえ、現在の制限、これを継続するということでご了解をいただきました。 ただ、幾つかご意見をいただいております。収束傾向が見られた場合でも、次にもうただちに無制限、人数無制限に緩和するのかどうか、よりきめ細かな対応が必要かどうか、これはその状況を見て検討すべきであるということ。それからイベント自体で何か感染が広がってるということではないんだという共通の理解ですけれども、その前後、イベントの前後で人が集まって、待ち合わせをしてとか、あるいは終わったあと一杯飲みに行ってとか、そういった前後の感染を引き起こすような可能性があるのではないかということで、そのことにも留意が必要だということのご指摘もいただきました。 ちょっとめくっていただきますと海外、これも1万人のイベント、海外もさまざまございます。1000人までのところもあれば、フランスは日本と同様に5000人までということでありますし、4平米に1人とかですね、オーストラリアは。屋外では1万人以下とかあります。ちょっとこうした海外でのさまざまな、ある意味、相場観的なものもありますので、こういったものも参考にしながら対応を検討、感染状況を見ながら対応を検討し、また分科会でご議論いただければというふうに考えております。 併せて、今日、AIシミュレーションの報告もしたんですが、これ、このあと申し上げますが、例の劇場などで2分の1の収容制限、つまり2席に1席空けると、隣は空けるということが厳し過ぎるというご指摘、これでは採算は取らないというご指摘も業界からいただいてる中で、スーパーコンピュータの「富岳」を使ったシミュレーションでは、マスクをきちんと着用して大きな声を出さなければ、これも緩和できるんではないかといったシミュレーションも出されてるところでありますので、併せて、そういったことも含めて考えていきたいと思いますし、今日、その関連でAIについてはシミュレーションを幾つか報告しました。次お願いします。 【書き起こし】コロナ分科会後に尾身会長と西村担当相らが会見 全文2に続く