【プレビュー】小森飛絢が目覚めるか、谷村海那の4戦連発か。PO圏を狙う千葉といわきが激突| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは8月17日と18日に第27節が開催。フクダ電子アリーナでは、ジェフユナイテッド千葉といわきFCが対戦する。
J1昇格プレーオフ圏内の6位との差は、8位のジェフユナイテッド千葉が6ポイントで、7位のいわきFCが3ポイント。今節はその両者が激突する。 ホームでこの重要な一戦を戦う千葉は、間違いなく正念場のゲームとなる。7月以降の4試合は3敗1分けと大失速。間に中断期間があったとは言え、1カ月以上白星から遠ざかってしまっている。清水エスパルスや横浜FCといった自動昇格を争うチームに負けてしまったことは痛恨であり、前節はプレーオフ圏内の6位であるファジアーノ岡山とは引き分けと、上位陣から勝点を奪えなかったことが、現状を招いてしまっている原因の一つだろう。 さらに、その4試合で挙げたゴールはわずかに『1』。リーグトップクラスの攻撃力を誇るチームからすれば、もどかしい戦いが続いている。特にエースの小森飛絢にしばらくゴールが生まれていないことは気がかりだ。後半戦に入ってからはまだノーゴールで、最後にゴールネットを揺らしたのは、2カ月前の第20節・徳島ヴォルティス戦までさかのぼる。 5試合ぶりの勝点3獲得へ、10番を背負うストライカーの目覚めは絶対。聖地・フクアリで小森が久しぶりに一発をかまし、昇格への望みをつなぐ。それが、千葉が描く最高のストーリーだ。 アウェイのいわきは、J2・2年目を戦う今季は、昨季以上の躍進を見せている。すでに昨季の12勝に迫る11勝をここまで挙げ、波はありながらも常に上を狙える位置をキープ。6月下旬から7月にかけて今季初の3連敗を喫したが、現在は3連勝中と上り調子。約3カ月ぶりのプレーオフ圏内浮上も見えてきている。 その中、チームをけん引しているのが、クラブ在籍5年目を迎える谷村海那だ。14ゴールはエジガル・ジュニオ(長崎)と並んで堂々の得点ランキングトップの数字であり、日本人では単独トップ。この3連勝中も全試合でゴールを決め、3試合で4得点と固め打ちの最中である。 シーズン終盤をどのような形で迎えるのか、大きな価値をもつ一戦でかかるのは今季初の4試合連続ゴールへの期待。昨季は1分け1敗と勝てず、チームとしても1点も奪えなかった相手のゴールをこじ開けられるかどうかがカギを握る。 ここでJ2昇格後初となる4連勝を達成できれば、いよいよ昇格争いが現実味を帯びてくる。