老眼(老視)って、ホントの意味で知っていますか?【100歳まで見える目】
◇パフォーマンス、下げない努力を
連載は、ここまで緑内障、白内障と病気の話をしてきましたが、目標は最後まで元気に生きるための知識をお伝えすることです。老いを遠ざけるためには、これまで続けてきたことを「年のせいだから」と言ってやめないことが大切です。 老視は何も手を打たなければどうしても困難が生じます。パフォーマンスを下げない努力が必要です。そのためには老視を知り、自らのピントの位置を知り、適切な道具を持って、老いと戦いましょう。老眼鏡を使うことは恥でも何でもありません。若々しく生きるために必要な道具なのです。(了)
岩見久司(いわみ・ひさし) 大阪市大医学部卒、眼科専門医・レーザー専門医。 大阪市大眼科医局入局後、広く深くをモットーに多方面に渡る研さんを積む。ドイツ・リューベック大学付属医用光学研究所への留学や兵庫医大眼科医局を経て、18年にいわみ眼科を開院。老子の長生久視(長生きして、久しく目が見えている状態)が来る時代を願い、22年に医療法人社団久視会に組織を変更した。現在は多忙な診療を行う傍ら、兵庫医大病院で非常勤講師として学生や若手医師に対して教鞭をとる。