いくつ知ってる?日本全国の美しすぎる駅15選!安藤忠雄や隈研吾など、有名建築家が設計した唯一無二のデザインは必見
12 京都駅〈原広司〉/京都府
京都駅の烏丸中央口側に位置する京都駅ビルは、1997年に原広司さんの設計によって4代目の駅舎として完成しました。 東西の長さは470m、最大高さは60mにも及び、国内の駅舎として最大級の規模を誇ります。 訪れるたびに圧倒されるのが、アーチ状のガラス屋根が美しい大アトリウム。コンコースを谷に見立てた段丘を東西に展開したユニークな空間構成で、地上45mには東西を結ぶ空中径路が設けられています。
13 女川駅〈坂茂〉/宮城県
東日本大震災の再生の第一歩として2015年に完成した「女川駅」の新駅舎は坂茂さんが設計を担当しました。 印象的な木造屋根は、「復興に向かって羽ばたいてほしい」という思いから、羽を広げるウミネコをイメージしてデザインされました。駅舎は3階建てで、坂茂さんによる「紙管」の天井やベンチを備えたギャラリーや、画家の千住博さんによるタイルアートを眺めながら入浴できる「女川温泉ゆぽっぽ」、女川湾を望む展望フロアなどを有します。
14 熊本駅〈安藤忠雄〉/熊本県
2019年に新駅舎となった「熊本駅」は安藤忠雄さんによる設計です。 ゆるやかに沿った壁面は、熊本城の石垣に用いられている「武者返し」をイメージしてデザインされ、熊本らしい力強さと風格を表現しています。 また、駅前広場の屋根(シェルター)は西沢立衛さんがデザインを手掛けています。大きな広場のなかをうねるように屋根をかけることで快適な動線をつくり、トイレや電停・バス停を内包させました。
15 由布院駅〈磯崎新〉/大分県
高さ12mの吹き抜けと黒を基調にしたシックな外観が特徴的な「由布院駅」は、大分県出身の磯崎新が1990年に完成させた木造の駅舎。 礼拝堂をイメージしたというこの駅舎は、改札口がない構造で、1番ホームの端には足湯があり、駅の窓口で足湯券(手ぬぐい付き)を購入することで利用できます。また、待合室は温泉水を利用した床暖房で、地域文化の交流を目指したギャラリーとしても機能しています。
今回は日本各地の美しい駅を紹介しました。単なる移動手段としてだけでなく、建築を見に駅へと足を運んでみてはいかがでしょうか?