いくつ知ってる?日本全国の美しすぎる駅15選!安藤忠雄や隈研吾など、有名建築家が設計した唯一無二のデザインは必見
普段何気なく使っている駅ですが、全国には有名建築家が手掛けた美しい駅が数多く存在します。 地域の歴史や地元の素材を生かしたデザイン、暮らしに直結する駅だからこその動線のつくり方など、スケールの大きな駅舎ならではの建築は唯一無二の魅力を放ちます。 【写真でチェック】高尾山口駅、元町・中華街駅、日立駅など、いつか訪れたい美しい駅がずらり! 今回は、国内の建築的にも素晴らしい駅を15件ご紹介。いつもと違った視点から駅構内をじっくりと観察してみませんか?
1 渋谷駅〈安藤忠雄〉/東京都
JRや私鉄、地下鉄などの路線が複雑に混ざり合う渋谷駅。 東急東横線の構内にはじめて足を踏み入れたとき、その未来的な空間に驚いた人も多いのではないでしょうか? 安藤忠雄さんが手掛けたこの空間は、「地宙船(=地中の宇宙船)」をテーマにデザインされました。約100mの卵形の構造物が地中に埋め込まれ、そのなかに大きな吹き抜けがあります。ホーム階からコンコース階までを貫くことにより、「迷宮」とも言われる渋谷駅のなかで、自分が今どこにいるのかが分かるようになりました。この吹き抜けは自然換気としても機能します。
2 高輪ゲートウェイ駅〈隈研吾〉/東京都
2020年、山手線30番目の駅として隈研吾さんの設計により開業した「高輪ゲートウェイ駅」。 山手線の新駅は約50年ぶりで、その駅名とともに大きな話題を呼びました。 駅前には13haにも及ぶ敷地があり、都心最大級となる再開発プロジェクトが進んでいます。駅舎はこの新しい街との一体化をテーマに設計されました。折り紙や障子を想起させる特徴的な大屋根には光を取り込む膜構造を採用し、壁面には大きなガラスを用いることで、従来の駅にはないような明るさと開放感をつくりだしています。
3 高尾山口駅〈隈研吾〉/東京都
高尾山の最寄駅として利用されている「高尾山口駅」は、2015年に隈研吾さんによってリニューアルしました。 東京都指定天然記念物である「高尾山のスギ並木」にちなみ、ダイナミックな屋根や内装で杉材をふんだんに使用。大和張りや千本格子など日本の伝統的な木組が施されています。 高尾山薬王院を彷彿とさせる屋根や高尾山の行灯からヒントを得た照明など、高尾山の歴史や文化が感じられる工夫が凝らされた駅です。