いくつ知ってる?日本全国の美しすぎる駅15選!安藤忠雄や隈研吾など、有名建築家が設計した唯一無二のデザインは必見
4 東京駅 丸の内駅舎〈辰野金吾〉/東京都
日本を代表するターミナル駅の一つである「東京駅」は1914年に竣工。赤レンガ造りの西洋的な建築が特徴的な丸の内駅舎は、辰野金吾が設計を手掛けました。 100年以上の歴史のなかで戦災や失火などにより創建時から姿を変えてしまいましたが、2003年に国の重要文化財に指定され、2012年には大規模な保存・復原工事が完了。復元されたドームの内装に施された美しい彫刻は訪れる人を魅了します。
5 元町・中華街駅〈伊東豊雄〉/神奈川県
2004年に開業したみなとみらい線は、各駅に異なる建築家を迎え、周辺環境や街の歴史をふまえたデザインを反映しています。 終着点となる元町・中華街駅の設計を担当したのは伊東豊雄さん。コンコースからホームへと繋がる大きなエスカレーターやアーチ状の天井に包まれた真っ白な大空間が美しい駅です。 横浜の歴史を今に伝えるこの街の特色を生かすべく、横浜開港資料館から提供された絵葉書を写真製版によって拡大し、天井や壁面に焼き付けています。まるで本のなかにいるかのような気持ちで、当時の生活に触れることができます。
6 馬車道駅〈内藤廣〉/神奈川県
横浜の中心的な観光地であるみなとみらい地区と、歴史的建造物が建ち並ぶ地区の中間に位置する「馬車道駅」。 「過去と未来の対比と融合」をテーマに、内藤廣さんが設計を手掛けました。 壁全体に施されたレンガは職人が手作業で積んで仕上げたもので、ドーム空間が特徴的な改札内には、大正以前の古レンガを使用しています。さらに吹き抜けの壁面には、かつてこの駅の地上部にあった横浜銀行旧本店の金庫扉や壁画を埋め込んでおり、馬車道の歴史を表現しています。 それと対となるように近未来的にデザインされたのが、天井の画期的な空調システム、アクリルのチェアなど。これら新旧の要素の融合が、唯一無二の空間を生み出しています。
7 宝積寺駅〈隈研吾〉/栃木県
1899年に開業し、2008年に隈研吾さんによって改築された「宝積寺駅」は線路を跨ぐように建設された橋上駅舎。 改築と同年には、鉄道デザインにおける国際的なデザインコンペティションである「ブルネル賞」で奨励賞を受賞しました。 天井には幾何学的に組まれた木材が施され、訪れる人に大きなインパクトを与えています。夜にはライトアップされ、木材の合間に組み込まれた照明から、やわらかな光が漏れ出します。