大阪府・吉村知事が定例会見6月24日(全文4完)大阪モデルは政治判断を伴う基準
専門家と行政の関係の在り方は?
関西テレビ:関西テレビの竹内です。国の専門家会議のメンバーが政府に対して、国の政府の関係と専門家委員会の関係の在り方について提言を行う見通しなんですけども、あらためて知事の中で、専門家と行政の関係の在り方についてお伺いできたらと思います。 吉村:それはやっぱりあるべき姿だと思います。ぜひそれはやってもらいたいと思います。専門家っていうのは決定権者ではないです。判断権者でもないです。リスクを背負う人たちでもないです。専門家はあくまでも専門家で、国の方向性とか、あるいは府であれば大阪府の方向性を決める上で知識を提供するというか、情報とかアドバイスとか、そういったものを提供するのが専門家の役割だというふうに思っています。 政府にしても、大阪府もそうですけど、例えば感染症の専門的な知識があるわけじゃありません。何か数学の専門的な知識があるわけでもないから数理モデルも分かりませんが、ただ、大阪府の職員はそれがすごいできる優秀な職員もたくさんいますが、ただ、専門家ではありません。ですので、そこは役割分担をきちっと明確にすることが重要だと思います。専門家っていうのはあくまでも決定権者ではないよと。リスクをマネジメントするわけでもないし、リスクを引き受ける人たちでもない。だからその人たちが物事を決定する立場ではないということはやっぱり明確にすべきだと思います。
政府と専門家の役割分担は明確にした方がいい
その上で、やはり政治行政に足りない知識っていう、専門的な知識っていうのを提案して、提供して、そして最後は政治、行政においていろんな、これは専門家、感染症の問題だけじゃなくてやはり社会経済の問題もあるし、人々の生活の問題もありますから、そういったことも含めた上でリスクをある意味マネジメントして判断、政策、国の方向性とか府の方向性を発表していくっていうのが役割だと、そっちは政治、行政の役割だと思ってます。 この間、やっぱりちょっと誤解もされたなというふうに思うのが、国の専門家会議が何か国の方向性を決定しているような、そして政府がそれをそのまま、専門家会議が決めたことを政府がやるみたいなところに、国民の皆さんに映ってるところというのはあったんじゃないかなとは思います。専門家会議で言ったことをそのまま全て受け入れて、そして国が、専門家会議がこう言うからこうしますという。で、やってるから、決定権者が、ある意味、専門家会議が決定、国の方針決めてんじゃないのって、やっぱりそう思われてしまう。そういう意味で、きちんとここで1回、第1波も1回落ち着いてますから、第2波に備えてはきちんとした専門家と、いわゆる判断権者としての政府、リスクを引き受ける立場としての政府との役割分担は明確にしたほうが、僕もいいと思います。そういった意見が専門家会議からも出て、そして議論になってるというのは日本の国家の方向性として望ましいことだと僕は思います。 関西テレビ:ありがとうございます。