ノーベル文学賞受賞で話題沸騰!なぜ人気?今さらながらの「韓国文学入門」|VERY
『アーモンド』 ソン・ウォンピョン著 矢島暁子訳(祥伝社 1,760円)扁桃体(アーモンド)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない高校生のユンジェ。「わが子が期待とは全く違う姿に成長したとしても、変わることなく愛情を注げるか」 出産時に芽生えた著者自身の問いをもとに誕生した、喪失と再生、そして成長の物語。韓国で80万部、日本でも15万部を突破。2020年本屋大賞翻訳小説部門第1位となった。
『仕事の喜びと哀しみ』 チャン・リュジン著 牧野美加訳(クオン 1,980円)1986年生まれミレニアル世代の著者が、同世代の人々を主人公に描いた8篇を収録。フリマアプリを開発するスタートアップ企業を舞台にした表題作はチャンビ新人小説賞を受賞し、後に韓国KBSでドラマ化された。他、同期入社でも性別や学歴による格差がある職場で繰り広げられる神経戦「幸せになります」など、日々の労働と暮らしを、辛辣かつユーモアをこめて書く短編集。
『愛だけが残る』 ナ・テジュ著 黒河星子訳(かんき出版 1,650円)「誰かの恋人であり、妻であり、娘だったあなたへ」。BTS(防弾少年団)J-HOPE、NCTテヨン、少女時代ユナ、俳優イ・ジョンソクなど、人気K-POPアーティスト、著名人たちが敬愛する、日韓累計67万部突破の大ベストセラー『花を見るように君を見る』の著者による待望の第2弾。「何度読んでも泣ける」「人生で大切にしたい一冊」と日本でもあらゆる世代から支持される詩集。 *VERY2022年2月号「2022年はK-文学の沼にはまる」より。 *掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります
韓国の本とちょっとしたカフェ「CHEKCCORI」
出版社「クオン」が運営する韓国書籍専門のブックカフェ。韓国語の小説や詩、エッセイ、絵本、コミック、人文書など約3,500冊に加え、韓国語学習書、日本語の韓国関連本約500冊を取り揃え販売。 東京都千代田区神田神保町1-7-3 三光堂ビル3階 撮影/古本麻由未 取材・文/髙田翔子 編集/フォレスト・ガンプJr.