ウチの親、そろそろ介護が必要? 電話でも確認できる5つのチェックポイント
一人で背負わず、専門家から適切な支援を
皆さんにとって大切な存在である、お父さん、お母さん。ご両親にいずれ介護が必要となってしまうことは、冒頭に申し上げた通り当然のことです。まずはそのことを、娘さんや息子さんの方できちんと理解しておくことが重要だと思います。 もう一つ、重要なことがあります。ご両親がそうした状態になった時、娘さんや息子さんが全部を背負う必要は全くないということです。法律にも年老いた両親の扶養や介護は子どもの責任であるなんてことは、どこにも書いていません。むしろ近年の法律の規定は、それを社会制度や地域の関係者でフォローしていく責任があるということになっています。ですので、自分たち・子どもの義務や責任だという風には、決して思わないでいただきたいです。 政府は65歳以上の高齢者に向けて、「介護が必要になった時に誰の世話を受けたいか?」というアンケートを実施しました。その結果1位となったのは「ヘルパーや介護の専門家」という回答で、「娘・息子」という回答は下位でした。子どもたちに頼らずに、少し距離をとって暮らしたいと考えている高齢者が多いということが、データ上からも分かっています。 お父さんお母さんを見捨てるわけではなく、大事にするからこそ、専門家から適切な支援を受ける。ぜひ、そうした対応をとっていただきたいと思っています。 (制作協力/シオン)