「獲っておいて損のない選手」去就が注目されるビシエドの移籍先は?球界OBが注目する「球団名」「条件」とは
中日の助っ人内野手、ダヤン・ビシエドの去就に注目が高まっている。 今季は開幕1軍入りを果たせず、シーズン途中に昇格するも15試合に出場、打率「.209」、1本塁打、2打点と低迷。得点圏打率も「.154」と持前の勝負強さも発揮できず、存在感を示せないまま、シーズンが終盤を迎えている。 【動画】スタジアムを熱狂させた待望の一発!ビシエドの今季1号ホームランを見る 来日9年目で今季が3年契約の最終年。在籍の中日は若返りを図る中で出場機会が少なくなっているとあって、「もっと試合に出たい」と現役続行を訴えたと報じられている。 かつては打撃タイトルも獲得するなど、中日の主砲として長年、チームを支えてきた。勝負強さで知られた助っ人の去就には球界内からも様々な考察の声が出ている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は9月15日に自身のYouTubeチャンネルに「中日ビシエドの出場機会が減少…退団か?残留か?『相当厳しい条件になる…その理由は?』中日ビシエド選手の去就について語ります!」と題した動画を更新。 まず高木氏はビシエドの近年の低迷に関しては「ホームラン角度に(打球が)上がってこない」として、長打力に陰りが見えること、また立浪政権になってから、特に好機で打てていない点をあげた。 その上で獲得の可能性がある球団としては「西武、楽天あたりはいいかもな」とDH制もある、パ・リーグで打撃の上積みを求めている球団を指摘。中でも西武が「1番いいかな」とコメントした。チームは今月10日に早々とリーグ最下位が確定、借金「44」(15日現在)と記録的な低迷シーズンとなっている。チーム再建には安定した投手力が持ち味とされる中、リーグ最下位のチーム本塁打(54)、打率(.210)と苦しんでいるとあって、日本球界で実績を残してきた助っ人野手はフィットすると見る。 さらに私的な意見としながら、具体的な条件についても言及。「俺がGMだったら」と前置きした上で、推定年俸3億5000万円のビシエドに対し、「年俸6000万円でインセンティブを付ける」として、「ホームラン20本以上、打率.280、80打点以上」などの条件がクリアできれば、年俸に上積みを図れる形を提示した。 また、ビシエドに関しては来日9年目と日本の野球に慣れていること、編成においても日本人選手扱いが可能な点もアドバンテージになると見る。年俸面さえある程度おさえられれば、「獲っておいて損のない選手」と高木氏は語る。 球界でも最近では現在、ロッテに在籍する元巨人のグレゴリー・ポランコ、元DeNAのネフタリ・ソトなどリーグを変えて、再び活躍する選手も増えている。 「ソト、ポランコが成功しているように環境を変えてということも必要なことなのかなと」と心機一転することで、再起する可能性も示した。 中日ファンからは長く愛され、練習に熱心に取り組む姿勢も評価されている。今後も注目の存在となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]