2024年に見たい海外の展覧会22選。オノ・ヨーコ、アンゼルム・キーファーの個展から、ヴェネチア・ビエンナーレ、女性や黒人に焦点を当てた企画展まで
高江津敏子展: Worlds Within(イサム・ノグチ美術館、NY)
芸術家・高江津敏子(1922~2011)の生誕100周年を記念する、20年ぶりとなる大規模巡回回顧展。代表的作品である、月や庭の椅子、樹木、そして晩年の傑作であるスターシリーズから選ばれた記念碑的な作品を含む、陶芸彫刻の膨大なコレクション展となる。2022年ピュリッツァー賞音楽部門の最終候補者のレイレフア・ランツィロッティによって、高江津の作品に隠された音の要素を生かしたコンサートプログラム、ビデオインスタレーションなども展開される。 会期:3月20日~7月28日 会場:イサム・ノグチ美術館
Whitney Biennial 2024: Even Better Than the Real Thing(ホイットニー美術館、NY)
第81回開催となる、「ホイットニービエンナーレ2024」が、ホイットニー美術館で開催される。 アメリカの美術の発展を願い、1932年にスタートしたビエンナーレには、これまでに、3,600 人を超える影響力のある革新的なアーティストが参加してきた。パフォーマンス プログラムのゲストキュレーターには、マルチ・インストゥルメンタリスト、コンポーザーであるTaja Cheekを迎える。 会期:3月20日~ 会場:ホイットニー美術館
Jenny Holzer: Light Line(ソロモン・R・グッゲンハイム美術館、NY)
コンセプチュアル・アーティストであるジェニー・ホルツァーの回顧展。彼女が1989年にグッゲンハイムで行ったインスタレーションも、35周年を記念して再構築される。《Truisms》と、それに関連するテキスト・ベースのアート作品シリーズ《Inflammatory Essays》も展示される予定だ。 会期:5月17日~9月29日 会場:ソロモン・R・グッゲンハイム美術館
Zanele Muholi: Eye Me(サンフランシスコ近代美術館、サンフランシスコ)
ビジュアル・アクティビストであるザネレ・ムホリは、カメラを使ってジェンダー・アイデンティティ、表現、人種の問題を探求している。2002年から現在までの写真と、絵画と彫刻におけるアーティストの最新の探求が一堂に会する展示となる。 会期:1月18日~8月11日 会場:サンフランシスコ近代美術館
◎アジア+パシフィック第15回光州ビエンナーレ: Pansori – a soundscape of the 21st century(光州市の各所、韓国、光州)
2年に1度開催されている、韓国最大級の現代美術展「第15回光州ビエンナーレ」。今年のテーマである「パンソリ-21世紀のサウンドスケープ」という名の通り、公共空間の音や庶民の声に導かれ、カフェから公共公園など、市内の様々な場所で野心的なナショナル・パビリオンのプラットフォームを立ち上げ、社会におけるアートスペースの意味を再構築する試みも行われる。芸術監督はニコラ・ブリオー。 会期:9月7日~12月1日 会場:光州市の各所