2024年に見たい海外の展覧会22選。オノ・ヨーコ、アンゼルム・キーファーの個展から、ヴェネチア・ビエンナーレ、女性や黒人に焦点を当てた企画展まで
Lee Ufan(ハンブルガー・バーンホフ現代美術館、ドイツ、ベルリン)
李禹煥によるドイツ初の回顧展。李禹煥は日本の「もの派」、韓国の「淡彩派」を代表する画家であり、ほかのミニマル・アート運動と並行して発展した作家で、今回の展覧会では過去50年間の作品約50点が展示される。《ベルベットのベレー帽をかぶった自画像》(1634)がハンブルガー・バーンホフで初公開となる。 会期:2023年10月27月~4月28日 会場:ハンブルガー・バーンホフ現代美術館
“Art Povera”(ブルス・ド・コメルス、フランス、パリ)
「貧しい芸術」を意味する「アルテ・ポーヴェラ」の専門家 キャロリン・クリストフ=バカルギエフのキュレーションによる展覧会。主要な13人の主要作品の幅広いコレクションを通して、1960年代末から70年代初頭にかけてイタリアで興った芸術運動の国際的な影響を辿っていく。 会期:10月9月~2025年5月24日 会場:ブルス・ド・コメルス
◎イギリスYOKO ONO: MUSIC OF THE MIND(テート・モダン、ロンドン)
2月からロンドンのテート・モダンでオノ・ヨーコの大規模個展がスタート。インストラクションや映像、音楽、写真など200点以上の作品を展示し、初期から現在までの芸術に対する革新的なアプローチに迫る。本展の中心は1966年から5年間に渡るロンドン滞在中に制作された作品群。カウンターカルチャーのネットワークへの参加やジョン・レノンと出会った時期でもあり、1966年に制作された白い駒だけの《ホワイト・チェス・セット》には、現在まで続くオノの平和へのメッセージを見て取ることができるはずだ。 会期:2月15日~9月1日 会場:テート・モダン(Tate Modern)
NOW YOU SEE US WOMEN ARTISTS IN BRITAIN 1520-1920(テート・ブリテン、ロンドン)
世代を超えた女性たちがプロの芸術家になるまでの道のりを追った展覧会。チューダー朝時代から第一次世界大戦に至るまでの400年間、メアリー・ビール、アンジェリカ・カフマン、エリザベス・バトラー、ローラ・ナイトといった女性芸術家たちが、新たな芸術の道を切り開いてきた。150作品を超える作品群により、いかに彼女らが境界を打ち破り、多くの障害を乗り越えて、美術界における女性であることの意味を確立したかに光を当てる。 会期:5月16日~10月13日 会場:テート・ブリテン