<CLOSE UP TEAM>ヤマハ(6年連続45回目・浜松市/東海第1代表) 常勝軍団への道【前編】
四番を務める捕手の大本拓海(立命大)は予選こそ快音はあまり聞かれなかったが、本戦に向けて1球で仕留める練習に励んでいる。「状況に応じてかえすところ、つなぐところを考えて打席に立ちたい」と言葉に力を込める。 一方、予選4試合で14打数7安打と大車輪の働きを見せたのが、五番の永濱晃汰(東北福祉大)。一時期は副主将の責務が重圧となり、空回りもしたが、原点回帰で復調した。「守備からリズムを作り直したら、打撃も良くなりました」と笑みをこぼす。昨年、都市対抗で初めてスタメン出場を果たし、準優勝に貢献して自信をつかんだ。ただ、本戦を直前に控えて、あらためて挑戦者として臨むことを自ら言い聞かせていた。 「昨年、決勝で負けた悔しさもありますが、まずは初戦に勝たないといけない。そこで勝てば、勢いに乗れるチームだと思います」
90年以来となる4度目の優勝を目指し、地に足をつけて戦うつもりだ。一戦必勝の先に黒獅子旗がある。
週刊ベースボール