交信不能のX線天文衛星「ひとみ」の現状 JAXA会見(全文1)分離の可能性
2月17日に打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ(ASTRO-H)」の通信が途絶えている問題で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1日、記者会見し、「ひとみ」が2つに分離した可能性を報告した。 【中継録画】交信不能のX線天文衛星「ひとみ」の現状は? JAXAが会見 司会:皆さまこんにちは。時間になりましたので、ASTRO-H、「ひとみ」の状況に関しまして説明会を開催いたします。まず初めに出席者を紹介いたします。中央、JAXA理事、宇宙科学研究所長、常田佐久でございます。皆さま向かって左側、宇宙科学研究所、宇宙科学プログラムディレクター、久保田孝でございます。向かって右側、追跡ネットワーク技術センター長、原田力でございます。 それから、こちらでございますが、説明補助といたしまして、宇宙科学研究所、研究総主幹、満田和久でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。私は本日の司会進行を担当いたします、JAXA広報部長の庄司と申します。よろしくお願いいたします。 それではまず、ASTRO-H、「ひとみ」の現状につきまして報告を申し上げます。まず、理事の常田から説明申し上げます。 常田:皆さんこんにちは。「ひとみ」の通信異常について、大変ご心配を掛けております。今日は前回の記者の方々へのご説明以降の衛星の状況、それから原因についての調査の状況等についてお話しさせていただきたいと思います。
「ひとみ」の通信異常についての説明
具体的なお話は資料に基づきまして、久保田のほうからさせていただきますのでよろしくお願いいたします。 久保田:久保田でございます。それではお手元の資料に基づきまして、X線天文衛星「ひとみ」の状況についてご説明いたします。資料の中に時刻が出てきますけれども、これは全て日本時間、JSTで記述してありますので、あらかじめご了承いただければと思います。
運用の状況
ページをめくっていただきまして、2ページ目、運用の状況ですけれども、通信不通が判明したのが3月26日土曜日時点でございまして、このときは、2ページ目の下のほうに書いてありますけども、初期機能確認フェーズの段階でございました。いろいろな天体で観測の初期機能の確認をしていたところでございます。