キャッチアップ接種の期限迫る!10代・20代で知っておきたい子宮頸がんとHPVワクチンのこと【医師解説】
自覚症状はほとんどない…! 定期的に検診を受けよう
子宮頸がんの予防には、HPVワクチンによってウイルスの感染を予防することに加え、子宮頸がん検診の定期的な受診が重要。厚生労働省によると、20歳以上の女性は、2年に1回(検診方法により5年ごと)の頻度で子宮頸がん検診を受けることを推奨されている。 「HPVに感染してから、子宮頸がんに進行するまでの期間は数年~数十年といわれています。その間、自覚症状はほぼないことが多いです。前がん病変だけでなく、子宮頸がんになったとしてもほとんど症状がありません。なので逆に怖いんです。『元気なので、検査にひっかかるなんて思ってもいなかった』という声をよく聞きます。不正出血やおりものに異変を感じる方もいらっしゃいますが、必ずそういう症状が出るわけではないですし、症状が出ている場合は、子宮頸がんが進行している場合も少なくありません。自覚症状がほぼ無いからこそ、予防接種や、定期的ながん検診がとても重要です。 子宮頸がんは、かかった人の人生に大きく影響する病気です。それを予防接種や検診で予防できるというのは、医学の進歩の賜物。まずは正しく知るところから始めていただいて、予防の機会を逃さないでほしいなと思います。予防できる病気で、悲しむ人が減って欲しいというのが私たちの願いです」