Go To トラベル一時停止も打撃 ホテルの現状は?
大阪コロナホテル「風評被害は本当に初期だけ」
風評の立った「大阪コロナホテル」(大阪市東淀川区)にも、話を聞いてみた。 「風評被害は本当に初期だけでございます。お陰様で今はまったく問題はないです。稼働率は8割まで戻ってきてはいましたが、Go To トラベルの停止が決まってから、また落ち込みました。全部で6フロアあるのですが、現在は2~3フロアで回しています」(広報) コロナ対策として料理の個々盛りや消毒の徹底など万全を尽くし、「来年に向けてお弁当の配達なども取り入れ、新しいサービスを試みていきます」とのこと。
何か新しいものを取り入れようと企画するも最近は稼働率低下
JR桜ノ宮駅からほど近い『桜ガーデンホテル』(大阪市都島区)は、2016年4月にリニューアルしたシティホテルだ。全50室。今年9月にはホテル1階にアメリカンヴィンテージのスペースが新登場。迫力のある貴重なフィギュアやポスターなどに出合える。 「何か新しいものを取り入れようと、企画しました。ロビーには宿泊者様以外もご入場いただけますので、見学に来られる方が多いです」(広報) 現状については「Go To トラベルキャンペーンも一時停止が決まり、最近は稼働率も低下しています」と話す。
「やはり独自色や何か新しいアイデアが必要」
どのホテルも一様にGo To の一時停止がかなり影響を及ぼしているのがわかる。ホテル業界に詳しい在阪ライターは、こう指摘する。 「最近はこだわりのスイーツ・フェアなどを開くホテルも多いですし、夜景のきれいな高級ホテルは今でも人気が高い。コロナ直撃で稼働率が落ちる中、やはり独自色や何か新しいアイデアが必要でしょう」
観光局「コロナ禍が溶けたあとは反転攻勢で新たな観光商品を」
公益財団法人大阪観光局の溝畑宏理事長は、定例会見で「大阪人はバイタリティーがある。今は我慢のとき。今後のイベント復活に向け、アフターコロナを見据えて大阪の魅力を発信していく」と強調した。 同局広報担当者は「実際のところ、(ホテルは)8割から9割は戻って来ていたのですが、12月はキャンセルが相次ぎ、稼働率は2割~3割まで落ち込んだとも聞いています。しかし、コロナ禍が溶けたあとは反転攻勢で新たな観光商品をつくり、国内や海外に向けてPRしていきたい」と述べた。 今年の年末年始は自粛ムードが漂い、人の動きが止まる。コロナに翻弄される日々は果たしていつまで続くのか…。 (文責/むとクリエイト・北代靖典)