【Q&A】「Go Toキャンペーン」って何?
外出自粛や休業要請によって冷え込んだ観光や飲食などの消費を促そうと政府が実施を決めた「Go Toキャンペーン」。再び新型コロナウイルス感染者が増加する中で観光支援策「Go Toトラベル」キャンペーンを開始すべきか否か、賛否両論が飛び交い、政府は東京都発着の旅行、都居住者の旅行を当面の間、支援の対象外とすることを決めました。Go Toキャンペーンとはどのような仕組みになっているのでしょうか。注目されるGo Toトラベルキャンペーンを軸に、観光庁への取材(7月16日午後3時)や政府発表資料に基づいて解説します。
Q:Go Toキャンペーンとは?
コロナ禍の外出自粛などで収益に甚大な影響が出た観光、運送、飲食、イベントなどの需要を喚起する政策です。新型コロナウイルス対策として政府が組んだ補正予算に盛り込まれており、事業総額は1兆6794億円。(1)Go To Travel(トラベル)(2)Go To Eat(3)Go To Event(イベント)(4)Go To 商店街――の各キャンペーンの総称として「Go Toキャンペーン」という言葉が使われています。 中でも最も予算規模が大きいのが、国内旅行を対象に1兆3500億円が充てられたGo Toトラベルキャンペーンです。
Q:「Go Toトラベル」キャンペーンの中身は?
国内旅行にかかる旅費の50%相当額を政府が補助する「割引」キャンペーンです。一人当たり日帰りだと1万円、一泊すると2万円を上限に補助が出ます。どれだけ連泊しても良く、何度旅行しても使えます。 補助の中身は2本立てです。1つは旅行代金そのものへの補助、もう1つが旅先での飲食や観光施設への入場、土産物の購入などにお金替わりとして使えるクーポン券です。旅行者に付与される補助額のうち、前者が70%、後者が30%になります。
Q:具体例を使って教えて。
例えば、2万円の一泊旅行をした際、7000円が旅行代金の補助に充てられ、3000円がクーポン券として配布されます。 ただ、クーポン券については不正防止策を練る必要があることなどから、9月1日以降の準備が整ってからの利用開始となり、当面は旅行代金のみの補助となります。