体幹がパワーアップし四肢の動きも滑らかに……レフ筋トレ「長座腕支体幹三段回法」で背面を鍛える
長座腕支体幹三段回法に期待できる効果
このレフ筋トレがうまく行えると、肋骨がやわらかくズレ動く感じがするはずですが、幅は小さくとも、実際にズレ動いていることが大事です(その動きを「ズレ回転」と呼びます)。 肋骨のズレ回転運動は、四足動物時代の私たちが当然のように行っていた運動です。あたかも肋骨がロータリーエンジンになったかのように、体幹のなかから回転力をもったパワーが起こり、4本の腕・脚が、滑らかでしなやかに、止まることなく動いてくれるようになります。肋骨が柔らかくズレ回転することで、呼吸も驚くほど深く、楽になるでしょう。 上・中・下段3つのズレ回転運動は、相互に連動しあってさらに全身のパワーを生み出し、腕・脚のダイナミックで快適な動きをつくってくれます。 腕・脚どちらも後方へ伸展することにより、その状態のときに体重を支える背面側のすべての筋肉が強化されます。そうした筋群の筋出力をベースにしているので、そこに上・中・下段の回転運動が加わることで、立位での歩行・走行運動で前方への強力な推進力を生み出す筋力とパワーがつくられます。
高岡 英夫