【水上の女神~レーサーの素顔(312)】島田なぎさ
埼玉支部を代表する人気レーサーの島田が、11月の平和島ヴィーナスシリーズで産休から復帰した。 夫で競輪選手の小田倉勇二(40)とは共通の知り合いを介して出会い、「令和2(2020)年になってすぐ(1月)に結婚しました」。昨年8月には第1子が誕生して「レースへの復帰は子供が1歳を迎えてから、ゆっくり焦らずと思っていました」と無理せず態勢を整えながら勝負の世界へ戻ってきた。 1年11カ月ぶりの復帰戦となった11月の平和島は全10走で1勝、2着3回とアピールしたが、2節目となった今月の桐生一般戦は7走して3着が1度だけと苦戦を強いられた。 「レース自体は楽しいけど、約2年のブランクがあるので基本のことをやるので必死です。復帰した平和島でも後輩にいろいろと教わりながらでしたから。今後についても、まだ先のことを考えられるところまで到達していないですね」 今は操縦技術だけでなくプロペラの調整やレース以外のピットでの立ち回りなど、選手としての土台を再構築している状態だ。それでもGⅠに2度出場の実績があり、ファン投票で出場選手が決まるGⅠⅠレディースオールスターには17年の第1回(宮島)から22年の第6回(桐生)まで連続出場。底力があるだけに、レーサーとしての勘が戻れば復調は早いはず。仕事と育児を両立させながら、地道に、そして着実に経験値を積み上げていく。(立山友基) =次回は1月3日に掲載 ■島田 なぎさ(しまだ・なぎさ)1987(昭和62)年4月26日生まれ、37歳。埼玉県出身。111期として2012年11月に戸田でデビュー。夫は競輪選手の小田倉勇二(40)。好きな食べ物はいちごのムースタルト。特技はバトントワリング。持っている資格は保健体育教諭免許。来年1月29日開幕の平和島一般戦に出場予定。156センチ、47キロ。血液型A。