「自粛から自衛の局面」 都知事選には言及せず―小池都知事
東京都の小池知事は11日、都庁で記者団に対し、新型コロナウイルス感染への警戒を呼び掛ける「東京アラート」を同日で解除し、休業要請の緩和も12日午前0時からカラオケ、パチンコ店、ネットカフェなどを含む「ステップ3」へと移行させると説明した。小池知事は「休業要請はほぼ終了する。新しいフェーズに入った。新しいウィズコロナの局面だ。 これまで自粛のお願いばかりしてきたが、これからは自衛、自らを守る自衛の時代ではないか。『自粛から自衛』の局面ではないかと思っている」と語った。
「アラート」の解除について小池知事は、(1)新規陽性者数(2)新規陽性者のうちの感染経路不明者率(3)週単位の陽性者増加比――など都が注視してきた指標が目安を下回り、医療体制も整っていることを説明。そして、「専門家からも『妥当』だと意見をいただいた。そうしたことから、ステップの移行となり、アラートも解除させていただくということとなった」と説明した。
都知事選は? 「都政に邁進。それ尽きる」
記者から、「(これまでは)新型コロナ対策があるということで知事選への出馬の意向を示してこなかった。明日会見があるが、(表明の)時期など考えはあるか」と問われる場面もあったが、「明日は定例記者会見を行う。都政に関してのまだまだ多くの課題があるので、それに邁進していきたい。それに尽きる。新型コロナ対策はまだまだ続く訳で、新しい局面に入っても次の第二波に備えるという準備もある。これらのことは引き続き続けたいと思う」と述べ、明言を避けた。