都のロードマップ「3つのステップ」で休業要請緩和 小池知事「宣言解除なら『ステップ1』」
東京都の小池百合子知事は22日の記者会見で、新型コロナウイルス対策として都内事業者に出している休業要請を3つのステップに分けて段階的に解除していく「ロードマップ」の詳細を示した。政府の「緊急事態宣言」下にある現在を「ステップ0」とし、今後の感染状況などをモニタリング(監視)しながら「ステップ1」「ステップ2」「ステップ3」へと徐々に営業できる業種や時間帯を拡大していく方針。会見で小池知事は「仮にこの緊急事態宣言が解除されたら速やかに『ステップ1』に入っていく」と述べた。
「ステップ1」ならプロ野球の無観客試合OK
それぞれのステップごとに緩和される主な業種は以下の通り。 【ステップ0】 ▼飲食店(午前5時から夜8時まで。酒類の提供は午後7時まで) 【ステップ1】 ▼博物館 ▼美術館 ▼運動施設 ▼学校 ▼飲食店(午後10時まで営業可。酒類の提供も夜10時まで可) ▼イベント(50人まで) 【ステップ2】 ▼学習塾 ▼劇場 ▼集会場 ▼生活必需品販売以外の店舗 ▼飲食店(午後10時まで営業可。酒類の提供も夜10時まで可) ▼イベント(100人まで) 【ステップ3】 ▼漫画喫茶 ▼パチンコ店 ▼ゲームセンター ▼遊園地 ▼飲食店(午後12時まで営業可。酒類の提供も午後12時まで) ▼イベント(1000人まで) 小池知事はこれらの指標を示したうえで「『ステップ1』でプロ野球、Bリーグなどのプロスポーツの無観客試合ができるようになる。都内にあるナショナルトレーニングセンターでトップアスリートの練習も可能になる」と説明した。
感染者低水準なら、早期に次のステップ移行も
ステップの変更について小池知事は「2週間単位をベースにして状況を評価して段階的に施設の休業要請を緩和する」と述べた一方で、現在感染者が少ない状況が続いていることを踏まえ、「このような状況が続けば、次のステップ(ステップ2)への変更を早めることも検討したい」と述べた。