“未来に起こりえる問題”を先回りして解決!? 北里大学に新設された「未来工学部」とは? 学部長が解説!
笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。12月14日(土)の放送は、北里大学未来工学部の学部長・岡浩太郎(おか・こうたろう)さんをゲストにお迎えして、お届けしました。
岡さんは、株式会社富士通研究所、NIH(アメリカ国立衛生研究所)およびウッズホール海洋生物学研究所研究員を経て、1995年に慶應義塾大学理工学部機械工学科専任講師に。その後、1998年にシステムデザイン工学科助教授、2005年には生命情報学科教授に就任し、2023年4月に北里大学未来工学部の学部長に就任しました。
◆“未来工学部”とは?
はじめに笹川は、あまり聞き馴染みのない“未来工学”という学部について伺うと、「“未来工学”という言葉自体は造語で、いま問題になっていること、そもそも我々がまだ問題だと捉えていないことを調べたり、研究するところ。“工学”は問題を解決する学問なので、そういう意味では“未来に起きるかもしれない問題を先に手を回して解決しましょう”というのが、私たちの考える未来工学です」と岡さんは解説します。 北里大学は、新千円札の肖像でもある医学者で細菌学者の北里柴三郎を学祖とし、北里研究所創立50周年を記念して1962年に創設。医療と生命科学(ライフサイエンス)の分野、特にライフサイエンスに関しては農業や漁業に関わることまで幅広く扱う私立大学で、2023年4月に25年ぶりに開設した新学部が未来工学部です。 設立した背景について、「(北里大学には)生命系の情報などが非常に多くあるのですが、そうしたものを(効果的に)使うと、もっと我々の生活が良くなるのではないか。例えば、病気になる前に気付くことができて先手を打つことができるのではないか。そういうことを期待して設立されたのだと思っています」と話します。 続いて、そんな学部にどんな学生が集まっているのかを聞いてみると、「僕は最初から“瞳がキラキラした人”が欲しくて。すぐにでもイタズラしそうで、新しいことに『面白そうだからやってみよう』『どうなっているか分からないから調べてみよう』と、自分で積極的に動ける子が面白いと思っているし、いま集まっている子もそういう感じです」と期待を込めます。