新型コロナ禍のJ2長崎の異例取り組みが話題…活動自粛中の選手に英会話、社労士、WEB制作など各種資格取得機会を
感染拡大の一途をたどっていた新型コロナウイルスの影響を考慮して、2月下旬からJリーグが主催するすべての公式戦が中断および延期。2カ月半がたったいま現在でも再開へ向けた見通しが立っていないなかで、J2のV・ファーレン長崎がスタートさせる取り組みが大きな注目を集めている。 長崎は通信教育大手の株式会社ユーキャン(本社・東京都新宿区、品川泰一代表取締役社長)の協力を得て、所属する選手たちがセカンドキャリアを含めた今後に役立つ知識やスキルなどを習得。新たな可能性を広げていく夢を後押しする『今だから!資格取得チャレンジプロジェクト』を、今月中旬から始動させることを発表した。 各クラブが実施している取り組みのなかでも異彩を放つ共同プロジェクトの概要は、長崎の公式ホームページ上で12日夜に発表された。現役選手がなぜこの時期に資格やスキルを習得するのか、という疑問に対する答えを、長崎は「想い」と題したコーナーで190文字にわたって綴っている。 「新型コロナウイルス感染拡大防止のため、リーグの中断やクラブの活動自粛が続く中、家での時間が増えている『今だから』こそ何かクラブとしてできることがないかと日々考え、取り組んでいます。その中で、選手自身のスキルアップはもちろん、選手たちが何かに挑戦する姿を通して、見てくれた方に前向きで元気になれるようなメッセージを発信できるのではないかという想いのもと、本プロジェクトを始動します。」(原文のまま) 未曾有の事態を長く続く今後の人生へのチャンスに変える、という思いを抱いてチャレンジを希望した8人の選手が、ユーキャンが展開している6つの講座を受講する。例えば日本代表として2006年のドイツ、2010年の南アフリカと2度のワールドカップに出場し、前者ではゴールも決めた経験ももつ40歳のベテラン、FW玉田圭司はピンズラーアメリカ英語に挑戦する。