なぜ西武対ロッテ戦で1イニング2併殺の超珍記録が飛び出したのか…原因は西武・今井達也の”ふかふかした髪型”?
今シーズンはオリックスとの開幕戦に5番・DHで先発し、2安打を放った直後から下肢に張りを覚えて、わずか1試合に出場しただけで登録を抹消された。今月20日に一軍へ再昇格した後は、今シーズン第1号を放つ直前まで25打数3安打、打率にして1割2分とバットが湿り続けていた。 「昨日も内容が悪かったし、今日も打席でらしさがまったくなくて、ちょっと合っていないね、という話を(コーチたちと)していたんだけどね。塁に出たら代走を送ろうと思っていたけど、一番嬉しい結果になりました」 栗山の状態を心配していた指揮官も、今シーズン中の達成が期待される、通算2000本安打まで残り68本とする価値ある一発に、山川穂高や外崎修汰らが依然として戦線離脱している状況を踏まえながら、ともに2001年のドラフトで加入した、チーム最年長の2人が連夜の決勝点をあげた連勝に表情を綻ばせる。 「中村と栗山が元気でやってくれているから、チームがどうにか持ちこたえていると思うよ」 プロ野球史上で6度目の“珍事”で幕を開けた一戦も、終わってみればベテラン勢に愛斗、22歳の今井らの若い力が加わり、8回一死三塁のピンチを力でねじ伏せた21歳のセットアッパー平良海馬が今シーズン初勝利をあげた。2引き分けをはさんだ6連敗と泥沼のなかで迎えた9連戦を連勝で発進し、勝率を一気に5割に戻した勢いを29日のロッテとの6回戦にも持ち込み、8日ぶりとなる貯金を目指す。 (文責・藤江直人/スポーツライター)