初代東大王・鶴崎修功が「子どもに勉強してもらうには?」と聞かれたら答えるシンプルなこと
昨今、理系Youtuberによる、分かりやすい数学ものチャンネルが人気だ。その背景には、「子供の頃は理系が苦手だったがあらためて学び直したい」という、大人たちの“理系への憧れ”があるよう。実際、YouTubeチャンネルに限らず、書籍も『子供も分かる……』、『苦手でも……』といったタイトルの、分かりやすい数学関連本が続々出版され好評を博している。 【写真】初代東大王・鶴崎修功が考える「算数・数学」が好きになる秘訣 大人になると、学ぶことは非常に大切なことで、知識は人生を豊かに生きるための一つの秘訣である、と痛感する機会が増える。無機質に一つの答えを出す科目のように思っていた数学も、実はもっともっと奥深く、生きていくうえで非常に役立つ“数学的思考能力”を育ててくれる大事な科目だったのだ、と気づいた人も多いのではないだろうか。 そこで数学の魅力を知り尽くす人気理系Youtuberたちに、数学を学ぶことの本当の楽しさ、意義などについて徹底的に聞いてみることに。第一回は、人気クイズ番組『東大王』の元メンバーで、現在、学びの面白さを発信するWebメディア『QuizKnock』のメンバーとして活躍する鶴崎修功さんに取材。前編は、“算数・数学力”を育てた子供時代を中心に話を伺った。後編では、数学を学ぶことの意味、そしてそもそも“学びとは?”について掘り下げていった。 鶴崎修功・プロフィール 1995年4月19日生まれ。鳥取県出身。東京大学在学中の2016年にTBSのクイズ番組『東大王2016』に初出場し、いきなり優勝という快挙を成し遂げる。その後は『東大王』の東大チームレギュラーメンバー、また2020年からはチームの大将として活躍した。2023年に東京大学大学院数理科学研究科博士課程修了。現在は人気ウェブサイト『QuizKnock』に出演したり、様々なクイズ番組や情報番組に出演したりするなどしている。著書に『カジュアルな算数・数学の話』、『文系でも思わずハマる数学沼』などがある。