大阪府・吉村知事が定例会見7月16日(全文3)府外移動自粛は赤信号時に
大阪市の松井市長との話の現状は
毎日放送:毎日放送、柳瀬です。大阪市の松井市長が「Go To キャンペーン」について、行かれる際は抗体検査をという話を先日されたと思うんですけど、その後松井市長とお話をされるというふうにおっしゃってたと思うんですが、あらためてそこ、今現状どういうふうな考えになっているかお伺いしてもよろしいですか。 吉村:まず抗体検査をして、どれだけ陰性確認に寄与するのかっていうのを、もう少し掘り下げて専門家の意見も聞こうということで、松井市長とは話をしています。というのもこれ、一般的に言うと、これはもう松井市長も当然分かった上でですけども、抗体検査って何かっていうと、感染してそのあと抗体ができるわけで、今、陽性かどうかの判断ではなくて、過去かかってたかどうかというのが抗体検査なわけです。これは当然松井市長も認識してますし、これは皆さんも認識、僕も認識をしています。 ですので、過去の陽性か、抗体持ってるかどうかっていうことは、今、陽性かどうかっていうことの陰性確認にはならないわけですから、基本的に抗体検査というのは過去の抗体があるかないかなので、それを陰性確認には使えないだろうというのがまず出発点ではあります。 ただ、抗体検査についても、抗体の中で2つの抗体があって、IgGとIgMという2つの抗体があります。このうちIgMについては比較的早い段階でできる抗体です。比較的早い段階でできる抗体が、じゃあどのぐらいで抗体できるのといわれると、今、正式な学会で出されてる資料としては14日、2~3週間といわれてますから、感染して2~3週間ですので、そうなるともうすでに人にうつす期間は過ぎた上で抗体ができると。そこで分かるということになりますから、陰性確認にはやっぱりこれはならないだろうというふうには思います。
発症後10日ぐらいが感染力があるとされる
今いわれているのは発症して、発症前2日ぐらい。これは無症状のときも含めてね、これは人にうつす力があると。発症後10日ぐらい、これが、だから発症を起点としたら前2日、後ろ10日ぐらいが人にうつす力がある状況。どんどんウイルスはそうやって減っていくわけですけども、だからPCR検査して陽性にはなるけど、うつさない状況というのは、状態というのは、これは当然出てくるわけで、陽性だから全て危ないというんじゃなくて、人にうつす状態のウイルスの保有量が危ないわけで、だから10日ぐらいというふうにいわれています。 なので厚労省でも病院の退院するときに必ずしも陰性確認は必要ないというのは、あれは医学的根拠に基づいて、人の力がないんだったらPCRで陽性出ても、これはもう退院と、医者の判断のほうで退院というふうになってます。 なので、それを前提とするならば、抗体検査も今の学会でいう2週間から3週間ぐらいにそれがキャッチできるっていうんだったら、もうそれは人にうつす力がなくなってる状態なので、そこで陽性になっても陰性確認にはならないというのが、普通に考えればそうだと思いますが、ただここはいろいろ検査をしていくとかなり早い段階でこのIgMというのが察知できるんじゃないかっていう、そういう報告もあるみたいなので、それを1つどの辺、どの辺りまで信憑性があるのかというのは確認したいと思いますし。 何より、なぜこの抗体検査の話が出てくるかというと、抗体検査というのは非常に安価で簡単にできるんです。たぶんこの中でも何か友達とか、なんか分かりませんけど、キットをもらってやったことがある人がいるかも分かりませんし、病院とかでやってるところもあると聞いてますけど、指先にぴっと穴を開けて、ちびっこい針を刺して、血をちょびっとだけ出して、そして試薬に入れてやるだけ。それは本人でもできるわけです。PCR検査にしても、唾液検査にしても、抗原検査にしても、唾液で採るにしても、鼻咽頭で採るにしても、PCR検査や抗原検査というのは自分では絶対できないですから、検体採取者がいて初めて成り立つというので、その検査のコスト、これはお金という意味じゃなくて、それに掛かるコストが非常に高いのがPCR検査、抗原検査ですが、抗体検査はコストがすごく低いです。それは検体採取のコストも含めて非常に低い。自分だけでできて検査キットでできるわけだから。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見7月16日 全文4に続く