ノーベル化学賞の吉野彰氏が会見(全文3完)柔軟性と剛直性が必要
安倍首相からの電話
司会:そうしましたら、あといかがでしょうか。じゃあフクハラさん、一番後ろの方に。吉野さん、一番左の後ろの。じゃあちょっとお待ちくださいね。今、総理大臣から電話が入ってます。 吉野:もしもし。はい、吉野でございます。はい。はい。どうも、吉野でございます。どうも、お電話ありがとうございます。いいえ、ありがとうございます。感動しております。はい。ええ、ええ。ええ。はい。ええ、ええ。ありがとうございます。ええ。はい。はい。いや、私も、はいはい。いやいや、今ちょうど記者会見やっておりましてですね。少しずつ実感が湧いてまいりました。はい。ええ、ええ。ええ。はい。はい。はい、そうですね。はいはい。ええ、ええ、そうですね、車ですね、はい。はい。もちろんそうです。はい、はい。ええ、ええ。そうですね。今日も電話でストックホルムの方といろいろお話しさせていただいたんですが、やはり環境問題に非常に関連してるねっていうところを非常に強調されてました。はい、はい。ありがとうございます。はい、はい。分かりました。はい。どうもありがとうございます。ありがとうございます。 司会:どんなお話だったか、ポイントだけちょっと聞きたいですよね(笑)。 吉野:今の? 司会:ええ。ポイントだけ。 吉野:ポイントだけ? とにかく日本の総理大臣としてうれしいっておっしゃってました。 司会:それでは大変お待たせしました。また、もう1本、電話が掛かってくるかもしれないんですけど、今ご質問、途中でしたよね。すみません、お待たせしました。吉野さん、一番後ろの、左側の一番後ろ。もう一度、挙手いただいてよろしいですか。
化学者を目指したきっかけは?
読売新聞:おめでとうございます。 吉野:ありがとうございます。 読売新聞:読売新聞の【オダ 00:55:52】と申します。2点お伺いしたいんですけれども、先ほど、化学者を目指したきっかけ、小学3、4年生のときだったかなっていうお話あったんですけども、差し支えなければ、そのときどんな出来事が、きっかけがあったのかっていうのをまず教えていただけますか。 吉野:小学校3年生、4年生の担任の先生が、たまたま。 司会:吉野さん、何度も中断で申し訳ないです。違う? 違うそうです、すみません。申し訳ありません。 吉野:担任の先生、化学出身の先生でございまして、女性の先生なんですけどもね。授業の合間、合間に、化学、化学っていう言葉をおっしゃってましてね。特に印象に残ってるのは、マイケル・ファラデーの書いた『ロウソクの科学』、これを読みなさいよということで、実際それを読みましてね。