ノーベル化学賞の吉野彰氏が会見(全文3完)柔軟性と剛直性が必要
2019年のノーベル化学賞を受賞した旭化成の吉野彰・名誉フェローが9日夜、都内で記者会見し、喜びを語った。 【高画質】ノーベル化学賞の旭化成・吉野彰氏「リチウムイオン電池が受賞してうれしい」 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「ノーベル化学賞の旭化成・吉野彰氏「リチウムイオン電池が受賞してうれしい」(2019年10月9日)」に対応しております。 ◇ ◇
携帯電話を使い始めた時期は?
日刊スポーツ:日刊スポーツ、【ムラカミ 00:42:21】です。おめでとうございました。 吉野:ありがとうございます。 日刊スポーツ:先ほど質疑応答の中で、私自身は携帯というものを、つい先だってまで持たなかったっていうお話がございましたけども、持った時期と、使い勝手とか、今どのように使っているのかということなんですけども。 吉野:一応私は、これを買ったのが5年前ですかね。 日刊スポーツ:今スマートフォンですか、それは。 吉野:ですからガラケーなしです。もういきなりスマホです。 日刊スポーツ:じゃあガラケーから最初に使われた、ガラケーを先生はお使いになったことがないわけですね。 吉野:ありません。
研究以外で興味を持っていることは?
日刊スポーツ:あともう1点なんですが、先ほどしぶこさん、誰かの子供の頃に誰かの人生を、誰かによって人生が変わるかもしれないっていうお話があって、しぶこさん、渋野日向子選手のお名前を出されましたけれども、非常に研究以外に多岐にわたるご興味、ご関心があるのかなと思ったんですが、研究以外で平素、興味を持っていることとか趣味とか好きなものとかあったら教えていただきたいんですが。 吉野:お酒とかそういう話は別にしまして、やっぱり週1回、体を動かしていないといけないと思っています。ということでテニスは毎週、家の近くでやっております。それから、やっぱり研究というのは専門的なことだけ考えてもなかなか答えが出てこないんですよね。そういった意味で、できるだけ広い視野で、関係のない分野も含めて関心を持つということが非常に大事かと思います。 そういった意味で私は、やっぱり歴史学というんですかね。歴史学というのは単なる記憶の学問じゃなくて、過去の出来事の流れですんで、要するに現在に至るまでのことが全て記されているわけですよね。その流れを読み取ると、今度は逆にその先、大げさな言い方しますと未来が見えてくる。そういった意味で、やっぱり意外と歴史学というのは研究開発にとってかなり面白いツールになるなと思っています。そういった意味で歴史については非常に関心もありますし、NHKさんだからいいんでしょうかね。「ヒストリア」という番組があるかと思うんですが、あれは非常に面白いと思います。普段われわれが聞いている歴史と、ちょっと観点が違いますよね。聞いている、裏で何があったんですかとか、そういう観点からいろいろ掘り下げられていますんで、非常に面白いなと思っています。 司会:そうしましたらフクハラさん、そこの真ん中の列の白い服を着てらっしゃる方に。