自民・石破氏、総裁選出馬会見 質疑応答(全文3完)金融政策は急には変えない
衆参の賛成で足りるものもあるのでは
だからそのイメージ案4項目というものがなかなか実行に移らないということはどういうことなんだろうか。先ほど臨時国会の召集について申し上げましたが、その中にもいっぱいございますでしょう、すぐできるものっていうものがね。私の問題認識としては、じゃあ最高裁判所裁判官国民審査っていうのはいったいどうなんだいということがございましょう。誰も知らないで、それが本当に、最高裁判所の裁判官というものが、国民審査があるからいいんだよっていうことは形骸化しているんじゃないの? それが、憲法について議論の余地があるよねと。国会の同意人事でもございませんのでね。 等々、本当に与野党の賛成が得られやすいものっていうのはたくさんあるのではないだろうか。あるいは憲法の改正に至らなくても、衆参の過半数の賛成で足りるというものがありはしないだろうかということ、そういうことをちゃんと精緻にやっていかないと物事が前に進まないと思っているのですよ。 そこにおいて、国家にとって喫緊に必要なものってなんなんだろうね。民主主義にとって喫緊に必要なものってなんだろうね。それは精神論ではなくて、そういう実質論で野党の方々のご理解をうる、そのことが必要だと思っていますし、私は憲法審査会でこの間本当に久しぶりに質問をさせていただきましたが、フリーディスカッションというもので得たものいっぱいあります。ああ、そうなんだねって思ったことがたくさんあります。あの審査会の場を最大限に活用するということも、それは議会のお話で、総理総裁があれこれ申し上げることではございませんけれども、そういうふうな議論をして、国民の皆さま方に資するものでありたいと思っているところでございます。 司会:奥の方どうぞ。
今の自民党は国民政党たり得ているか
記者:【***00:56:44】新聞の【キハラ 00:56:44】です。よろしくお願いいたします。【タテ*00:56:46】に2点伺います。キーワードの1つに挙げられた国民政党としての自民党ということについて、【タテ*00:56:56】今の自民党が国民政党たり得ているのかということを、理由を含めてもう一度伺いたいのと、あと納得と共感の政治ということを掲げられています。党と政府、違うにしても、安倍政権に対して今多くの国民が、例えばクリーンさだとか誠実さだとか、そういう感情というか感想を抱かないような状況が出来上がっているのだと思います。菅官房長官は、この7年8カ月の間、政権の中枢でまさに支えた屋台骨であります。安倍さんの信用を失った責任はもちろんですけれども、片や菅官房長官の責任もあったのではないかと。この点について石破さん、どうお考えになりますでしょうか。 石破:国民政党というのは、イデオロギー政党でもない、あるいは特定の職層に属するものでもないということだと思っております。憲法についても安全保障についても農政についても、いろんな考え方が国民にはあるわけですよね。そういう方々を代表する政党なのであって、一部の人たちの代表ではない。だから党員を拡大して、大勢の方々に党員になっていただいて権利を行使いただいてっていうのは、この日本国のあらゆる階層を代表する、それが自由民主党なんだよということだと思います。ですから地域、職業、年齢、性別、そういうものに偏ることのない多くの党員によって構成され、その権利が正しく行使される、それが国民政党たる自由民主党として必要なことであり、そのための努力は怠ってはならないと考えております。