夏の冷えが便秘の原因に!温活の専門家が勧める“摂るサウナ”「ショウガオール」で対策を!
便秘というと冬のイメージがありませんか? しかし、池田糖化工業株式会社が行った調査によると、夏に便秘で悩まされる人は意外と多いんだそう。その原因には、エアコンによる「冷え」が関係しているといいます。気象庁の発表では、9月も全国的に平年より気温が高くなる予想となっています。長引く残暑で便秘が悪化しないよう、食べ物で対策しましょう。腸活・温活に詳しいイシハラクリニック副院長・石原新菜先生によると、冷えによる便秘には「ショウガオール」が効果的だといいます。 【写真】トマトとカボチャのジンジャースープ * * * * * * * ◆エアコンの冷えが便秘をもたらす 池田糖化工業株式会社が6月に実施した「夏の冷え・便秘に関する調査」では、夏に便秘になりやすいと感じた人は55%でした。また、他の季節に比べ夏の便秘が辛いと感じる人は88%と、「夏便秘」に悩む人が多いことが分かっています。 その原因は「冷え」です。今年も猛暑が続き、エアコンなしでは過ごせません。 しかし、冷房が利いた室内で長時間過ごすと、内臓が冷えて交感神経が優位になります。その結果、腸の血流や働きが鈍くなり、便秘になりやすくなってしまうのです。 さらに同調査では、夏に職場の気温が低いことにより身体の冷えを感じたことがある人は78%、冷えを感じる環境下では便秘になりやすいと答えた人は54%という結果になっています。そのため、身体が冷えてしまうことで、便秘になりやすくなる人が多いようです。 9月になっても暑さは続きますので、今後もしばらくは冷房の冷えによる便秘に注意しましょう。
◆ショウガで身体を温めて こうした冷え・便秘トラブルの解決策として、イシハラクリニック副院長・石原新菜先生は通称“摂るサウナ”とも呼ばれる「ショウガオール」の摂取をおすすめしています。 石原先生:ショウガオールとは、ショウガを加熱・乾燥させることによって生成される成分です。摂取することで美容・健康に良い影響を与えるとされています。 具体的な効果は血管を拡張する「血流促進効果」、内臓温度を上げ腸の動きを活発にする「便通改善効果」、身体が温まることによる「免疫効果」などで、サウナ同様の効果を持っていると言えます。 一方、新鮮な生のショウガに含まれるのは「ジンゲロール」で、こちらも血流をよくする作用はありますが、ジンゲロールが加熱・乾燥でショウガオールに変わることで、脂肪を燃やして熱を作る働きが生まれ、より「中から温める」効果が高まります。 このように健康効果の高いショウガオールですが、3時間程で効果が切れると言われているので、いろんな形でこまめに摂っていただくことをお勧めします。 ご自宅で作るときには、ショウガを「蒸し」て「乾燥」することで効果が大きくなるので、生のショウガを1ミリくらいにスライスし、オーブンの天板に広げて100度で1時間から1時間半くらい温めてください。オーブンがなくても、蒸して2-3日天日で乾燥させればOK。パリパリになったものを砕いて、乾燥剤などを入れておけば3ヵ月くらいは持ちます。もちろん面倒なら、市販のショウガパウダーでも構いません。 ショウガオールと、腹巻、靴下、湯船にも浸かって、冷えからくる便秘を撃退してもらいたいです。