大阪府・吉村知事が定例会見4月27日(全文2)IRを誘致する以上、依存症対策が課題
時期を見て判断したい
吉村:これについては5月22日まで今回、期間を設定していますので、5月22日までは今の措置をお願いするというのが原則になると思います。観光業の方からやはりこれをお願いしたいという声があるのも、当然あるわけですけれども、ただ、今こうやってBA.2の置き換わりも進み、ゴールデンウイークにも入ると。ゴールデンウイーク期間中はそもそも国も適用しないということをしていますが、増加するときは一挙に増加もしますので、そうなるとまた社会が、どうしても活動がぐっと止まってしまうことになりますから、できるだけそうならないようにすると。 今はいろんな旅行需要なんかも含めて回復していますので、そういった意味ではこのゴールデンウイーク、そしてゴールデンウイークのあとの感染がどう増えるかということも含めて、ちょっとここはその期間中に「いらっしゃいキャンペーン」再開を直ちにするということにはならないだろうと思っています。ただ、常に頭の中にありますので時期を見て判断したいと思っています。 読売新聞:分かりました。ありがとうございます。 司会:次。じゃあ朝日新聞さん。
全国平均より低かった理由をどう分析するのか
朝日新聞:朝日新聞の新谷と申します。HER-SYSの件とIRの件についてお尋ねさせてください。まずHER-SYSの件なんですけれども、大阪では全国平均より低かった理由をどのように知事は分析されていらっしゃいますか。 吉村:まずここは実態として検査、診療をしていただけるクリニックや診療所を増やす、そしてそういった診療所においての負担をできるだけ減らすという観点から、まずは検査・診療機関を増やすということに力点を置いて、そういったお願いをしてきて増やしてきたということが1つ実態としてあると思います。どうしてもHER-SYS入力は手間になりますから、じゃあHER-SYSの入力あるんだったらもうこれはやらないよと、なかなかコロナそのものに対して参加してもらうというのもハードルがあるわけなので、そこのハードルをできるだけ下げてお願いをするというところがまず1つポイントとしてあったというふうに思っています 朝日新聞:ありがとうございます。そうしますと今回、全国平均まで改善された一番の理由としては、1軒1軒ローラーでお願いされてきたこともあると思うんですけど、協力金等の制度、インセンティブの効果があるというふうにみていらっしゃるんでしょうか。 吉村:それもあると思いますし、あとやはりオミクロン株になって感染者数が一挙に増えると。大阪でも1日1万5000人単位で発生するというような状況になったときに、やはり保健所が入力するというやり方ではなかなか持たないということ自身も、これはクリニックの先生方もそうだろうと思っていただけたことが、僕はそこが一番大きいんだろうと思ってます。 第5波のデルタ株までだったら感染者がそこまで大きくなるわけではない。まったく株の種類が変わったと言ってもおかしくないぐらいの状況の変化です。そこで、保健所でなかなかそこ、全部入力するのは大変だと。そうすると初期対応が遅れる。であるならば、患者さんのことを考えるんだったら、ちょっと手間だけれども、そこはそれぞれのクリニック、診療所が分担をしながらやっていこうと、それが患者にとってプラスになるだろうということを、医療機関のほうでそういうふうに考えていただける、そういう環境にもなってるというのも非常に大きな点だというふうに思っています。