自動認識技術で目指すは「信頼の可視化」バーコード、ICタグでひも付け…企業の経営課題を解決 サトーホールディングス・小沼宏行社長
【芸術】芸術や美術に造詣が深く、オフィスのデザインやインテリアにも自らのアイデアを取り入れている。「小学校高学年のころからファッション誌やインテリアの雑誌を読んでいました」
【バンド】高校時代はロックバンドでドラムを担当した。「学校でドラムをやっている人が少なかったので需要が高く、バンドを3つぐらいかけ持ちできるという戦略がありました」
【入社】2000年、27歳のときにサトーホールディングスに入社した。「普通にハローワークで見つけました。年間休日127日でボーナスが5.7カ月。東証1部上場という条件を見て入りました。メーカーだということも大きかったですね」
【特許】母親と新生児のリストバンドを、プリンターで同時発行するシステム「koDakara(こだから)」について特許を取得した。分娩(ぶんべん)時に母親の手首から新生児用リストバンドを切り離して装着し、生まれた瞬間に身に付ける仕組みだ。
「開発当時、新生児の取り違えが社会問題となっていました。自動認識技術を活用し、医療従事者の作業負担を軽減、人的ミスの防止に貢献できたと感じています」
自分でも簡単に付けられるようなリストバンドの巻き付け方法でも特許を取得している。
「学生時代に医師を目指していたこともありました。こういったリストバンドのソリューションを提供することができて、ヘルスケアの分野に自分が貢献できたこと、現場の人たちの課題が解決できたという思いが強いですね」
【家族】「妻と猫の3人暮らしです」
【読み返す一冊】『サトーのこころ』
「従業員向けの本です。経営理念から社員全員が共通して持つべき価値観、仕事の取り組み方までが網羅されています。1990~2007年にサトーの社長・会長を務めた故・藤田東久夫が『サトーをいつまでも若々しく、楽しく、心がわくわくするような会社にしたい』という願いを込めて執筆し、世界の従業員向けに多言語に翻訳されています」