「爆風被害を軽減する施設を追加」小池都知事が定例会見5月27日(本文2)
安全保障上の危機が念頭にあるのか
NHK:NHK、稲田です。若干重複しますけども2点お聞かせください。1つ目は今、力武さんからもありました地下ですけれども、なぜ今このタイミングで地下の指定をされたのか。さまざま安全保障上の危機とか、そういったものが念頭にあるのか。それとも、どういった問題意識があって、今回、指定されたのでしょうか。 それから2つ目は外国人観光客ですけれども、これは都民の中には期待や不安、さまざまな思いがあると思います。知事としては、これをきっかけに社会経済活動をさらに飛躍させる、伸ばすための期待があるのか。それとも、まだまだトライアルなので慎重にいきたいのか。そこはどういうふうに捉えてらっしゃいますでしょうか。 小池:まず1番目でありますけれども、今回は国民保護法の指定ということからも、緊急一時避難施設の指定をさせていただいたということであります。緊急一時避難施設でありますけれども、さまざまな地域といいますか、施設が考えられますけれども、今回初めて地下を活用するということに至りました。災害などもいろんな場合があります。むしろ水害の場合ですと、地下鉄に、昨年のニューヨークの状況を見ておりましても、大変、むしろ地下の場合は厳しいというようなこともあります。一方で、地下はむしろ地震については強いなどなど、いろんな災害の条件によって違ってくるかと思います。 また一方で首都防衛という重要性を考えますと、これらの中で都民の命や財産を守るという取り組みの中で、爆風などからの被害を軽減するという意味で、今回これらの地下鉄の駅舎105カ所、そしてこちら、地下道の4カ所は都が管理する部分ですけれども、これらを指定させていただきました。
一日も早く東京に行きたいという声ばかり
それから、これからの海外からのインバウンドの旅行者でありますけれども、これはやはりコロナをしっかりと抑え込みながら海外からのお客さまをお迎えするという、これは今後のやはり感染状況などをにらみながらということになろうかと思います。昨日ちょうど、たまたまアジアのリーダーの皆さんたちとお話をする機会がありましたけれども、一日も早く東京に行きたいよというお声ばかりでございました。そういう意味では、特に円安ということも手伝って、非常に海外からの日本に行きたい、東京に行きたいっていう声は大きくなっているかと思います。 国々、きのうはアジアの各国の方々とお話ししたんですけども、それぞれマスクは6月いっぱいは続ける予定だとか、いろいろ国によって対応策が違っていたようであります。それから、コロナだけではありませんけれども、やはり日本の、また先ほどのWEFが世界で、観光のランキングを付けて日本がナンバーワンになったっていうのは、日本人が気が付いてないところで日常的な安全は世界の中でも優れて保たれていると。例のお財布を落としたとしても戻ってくるというような話も昔からよくいわれますけれども、これらのことについてはやはり海外からの評価は、日本人が当たり前だと思っているようなことでも極めて高い評価を得ているということであります。そういう意味で総合的に、例えば食事がおいしいとか、道が分かりやすく表示されてるとか、5Gが使えるとか、そういった部分、これからも強めるところ、強いところはさらに強くするというような工夫もしていきたいと思います。 いずれにしましても、コロナの感染症が今、冒頭申し上げましたように、徐々に収まってはきていますけれども、また水際対策でしっかりと必要な検査などは行っていくということになろうかと思います。