「マスク着用の有無はTPO」モニタリング会議後、小池都知事が会見(本文1)
東京都の小池百合子知事は26日、都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議後に記者会見を行った。 【動画】東京都がモニタリング会議(2022年5月26日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京都がモニタリング会議(2022年5月26日)」の記者会見開始時間を起点にしております。 ◇ ◇
拡大傾向にはないが警戒が必要
男性:ぶら下がり取材始まります。よろしくお願いします。 小池:それでは、ただ今、第88回のモニタリング会議が終了いたしましたので、今週の分析、報告、お願いなどしてまいります。まず分析は大曲先生、猪口先生、西田先生、賀来先生からお願いを申し上げます。じゃあ大曲先生、感染状況からお願いします。 大曲:はい、承知しました。感染の状況に関しては、今回、色はオレンジにしています。感染の状況は拡大傾向にはないが警戒が必要である、といたしました。毎週の、いわゆる疫学曲線、ご覧になっていると思いますが、これを見ると、多少の上げ下げはありますけども、全体としては新規の陽性者数は緩やかに減少傾向にあると、われわれは考えております。患者さんを増やさないということで、換気を励行して3密を避けると。マスクに関しては今、整理がされておりますが、場面に応じて適切に着用する。それから手洗いといった、引き続き感染防止対策、基本的なところを徹底していって、新規の陽性者数を減らす必要があるといたしました。以上です。 小池:はい。 猪口:では医療提供体制について説明させていただきます。色は黄色で、通常医療との両立が可能な状況であるといたしました。新型コロナ感染症の病床は、それほど逼迫している状況では当然ございませんし、重症患者も4人ですから。
レジャー目的の夜間滞留人口は急増
それで、提供体制をレベル1、一般の感染症病床を5000床、それから重症者病床を300床という形にして、通常医療に戻していくために、今、一生懸命やっているところです。通常病床をコロナ病床にするのも大変だったんですけれども、コロナ病床に戻すことを前提としながら通常医療を広げていくというのは、またこれも大変なところで。一生懸命そういう形を取っているところです。以上です。 小池:はい。ありがとうございます。西田先生。 西田:レジャー目的の夜間滞留人口ですけれども、ゴールデンウィーク明け2週連続で増加しておりまして、特に先日、リバウンド警戒期間が解除されたところですけれども、その後、急激に増加しているという状況がございます。一方で、実効再生産数等は1.0をわずかに下回っているような状況にすぎませんので、今後、リスクの高い行動を取る人々が、大幅かつ急激に増加していきますと、感染状況も再び悪化する可能性は十分にございます。現時点の感染状況が決して低いレベルではないということに留意しつつ、基本的な感染対策を継続していただくことが重要というお話をさせていただきました。以上でございます。 賀来:私からは3点。1点目は変異株のことなんですけれども、変異株はBA.2が都内で98.4%、これはゲノム解析でもPCR検査でも、同じく98.4%ですので、ほとんど置き換わっていると考えていいと思います。また、都内でBA.2.12.1の系統が1例と、BA.5の系統、これはいずれもオミクロン株の亜系統ですけども、それぞれ1例ずつ検出されています。BA.2.12.1は50歳代男性、症状は軽症であります。ワクチンは3回接種を受けております。それからBA.5系統は70代男性、やはり軽症です。ワクチンの3回目接種を受けているということになります。規制緩和が始まって、海外から国内へ変異株が流入してくる可能性がありますので、今後とも、この変異株PCRは1日で、ある程度判定ができますので、こういったものを活用して、しっかりとモニタリングをしていきたいと思っております。 また、後遺症については、2039例、後遺症の相談窓口にお越しになった2039例の方々のデータを解析させていただきました。やっぱり若い方から年配の方まで、年齢に関係なく、後遺症はやはり出てきているということで。その中でも後遺症の頻度といいますか、何が後遺症として多いかといいますと、せき、咳嗽と、倦怠感が多いということになります。