大谷翔平「勝ちたい」発言の“火消し”に球団GMと指揮官が必死?!米地元紙は「大谷は不幸なのか?」と続報
オレンジカウンティレジスター紙も「問題は、オーナーのアルテ・モレノ氏とフロントオフィスが6年連続負け越しを受けてチームをトップの座へ戻すために必要な動きを取るかどうか」と指摘した。 同紙によると、モレノ・オーナーの動向についてミナシアンGMは、「彼(モレノ・オーナー)については心配していない。彼も勝ちたいということだ。彼よりも勝ちたがっている人はいない。そして明らかに何年にもわたって彼は球団に投資して金銭的な取り組みを見せてきた。誰もそのことに反論はできないと思う」と語った。 だが、同紙は、「エンゼルスは確かに大金を投じているが、それは、ほとんど野手に費やされてきた。これまでも市場のトップにいる投手たちにもオファーを出してきたが、今のところ誰も契約できていない」と、その補強費の使い方を疑問視した。 今オフの補強の方向性については、スポーツ専門メディアのESPNが、「もし本当に優勝を争いたいのであればブルペンを見直し、一線級の先発投手を2人獲得する必要がある。マックス・シャーザー、クレイトン・カーショー、ジャスティン・バーランダー、ロビー・レイやノア・シンダーガードは、獲得可能なフリーエージェントの先発投手だ。エンゼルスは投手獲得の交換要員として、メジャー昇格後に苦しんでいる2人の若い外野手、ジョー・アデルやブランドン・マーシュを利用するかもしれない」と指摘している。 2-5で敗戦した試合後に続いて大谷発言に反応したのはマドン監督だ。 2年後にFA権を得ることになる大谷は、まだ契約延長交渉がないことを明かした上で、「エンゼルスに残留したいか?」との質問に「ファンの人も好きだし球団自体の雰囲気も好き。ただ、それ以上に勝ちたいという気持ちが強い。プレーヤーとしてはそれの方が正しいんじゃないかなと思っている」と、このままチームが弱ければ、FA権を行使し移籍する可能性があることを示唆したとも取れる微妙な発言をした。 だが、マドン監督は、「彼は退団することについて話していない。彼は勝つことについて話している」と、その解釈は「誤解だ」と否定した。 「我々全員が勝ちたがっている。もし誰かが彼が(チームを)離れたいと誤解しているのであれば、それはいくつかの部分を結び合わせようとしたもので、彼が話したことではない。彼はただ勝ちたいという事実を述べただけだ。彼はここにどれだけの愛着があるかも話していたと思う。彼は思いを爆発させ、我々全員が考え、望んでいることのすべてを語っているだけだ」 ロサンゼルスタイムズ紙は、このマドン監督の“火消し発言”に注目。「大谷はエンゼルスでは不幸なのか?マドン監督はそうは思っていない」との見出しを取って報じた。 「マドン監督は選手たちのメディアに向けた発言について彼らと直接、話すようなタイプの監督ではない。しかし、大谷の日曜日の試合後のコメントはエンゼルスで2年目を迎えた監督の注意を引いた」とし、「大谷が契約延長の交渉を行っていないと明かしたことで、長期にわたってチームに留まりたいのかとの疑問を呼び起こす可能性があるように見えた。しかし、マドン監督は大谷の発言について違う解釈を持っていると語った」と伝え、マドン監督のコメントを紹介した。