京都工学院で初 伏見工の泣き虫先生「昔思い出した」 高校ラグビー
第104回全国高校ラグビー大会は27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕した。優勝4回の伏見工が統合・再編されて校名変更後、9大会ぶりに花園に戻ってきた京都工学院は112―0で聖光学院(福島)に快勝し、白星発進した。ドラマ「スクール・ウォーズ」のモデルになり、伏見工を強豪に育てた元監督で「泣き虫先生」こと山口良治さん(81)もスタンドで観戦し、「『信は力なり』をしっかり受け止めてくれている」などと喜んだ。京都工学院は30日の2回戦でBシードの中部大春日丘(愛知)と対戦する。山口さんの試合後の主なコメントは次の通り。 【激闘を写真で振り返る】京都工学院ー聖光学院 ◇山口良治さん「信は力なり」 <久しぶりに赤黒のジャージーが花園に戻ってきた> 胸の文字は京都工学院に変わりましたが、ジャージーの色は変わっていませんから、新しい歴史をこれからも築いてくれると思います。 <9大会ぶりの勝利> ねえ。長かったですね。でも、今のチームも優勝した時(2000年度の第80回大会)のキャプテンの大島(淳史さん)が監督をして、そのまま伏見の魂を受け継いでいます。子供たちも「信は力なり」をしっかり受け止めてくれていると思います。 <試合内容をどう見たか> やっぱり細かなミスが多いのが気になっていますから、上の試合に行けば、そのミスを許してはくれない厳しさがある。しっかりミスを反省して、上に向かっていってほしい。(次戦は)五分以上にボールを取ることができれば良いラグビーを見せてくれると思います。 <大差がついても最後まで攻めきった> そうですね、昔を思い出しましたよ。(伏見工の監督に就任した直後の1975年の京都府春季高校総体で0―112で敗戦し、ドラマでも名場面として描かれた)花園高との試合を思い出して、そんな気持ちで相手の方は悔しがっているよなと思っています。相手のチームは気の毒ですが、彼らもきっとこの大敗がいい意味で悔しさにつながってくれて、成長してくれるとうれしいですね。