宇野昌磨さん「自分が誇れるスケーターでありたい」 | フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋
宇野:僕は最終滑走だったんです。全員の点数を見て、パーソナルベストを出したら優勝できることがなんとなくわかっていた中でした。でもひとつ目のジャンプで転倒して「もう無理だ」って思いながら滑ったんですけど、そこからは練習通りに演技を成功させることができて。僕にとってもすごく望ましい結果でした。オリンピックという大会に関しては「オリンピックだけが特別な大会ではなく、自分にとってはすべての大会が特別。オリンピックはそのひとつ」と取材でもずっと言っていたんです。でも、やっぱりオリンピックは大きかったし、すごかった。このオリンピックを境に自分のことがすごく知られるようになったり、「誰?」っていう友だちから連絡がきたり(笑)。 KENJI:小学校のときに遊んだよねっていう子とかね(笑)。でも、この番組を見ていたら「それは自分のことかな。気軽にメールをするのはやめておこう」みたいな感じになっちゃうから。では、次のシーズンに行きましょう。2018-19シーズン。四大陸選手権に優勝して、念願のタイトルを獲得しました。ただ、そのシーズンは怪我を抱えていたのかな。
宇野:どうでしたかね……グランプリシリーズもあまり記憶にないんですけど、靴のメーカーを変えるなど、いろいろ試行錯誤をしていました。怪我に関しては、確か、全日本選手権のときに大きな怪我をしたのかな。それまでも全日本選手権あたりで何度か怪我をしているんです。大きな怪我を。グランプリファイナルから全日本選手権までの期間が短いのもありますし、グランプリも連戦になるので。なので、全日本選手権ぐらいに何かしらの不調や怪我が出やすいところがどうしてもあるんです。一年を通しても四大陸選手権や世界選手権でベストパフォーマンスを出せることが少なかったんですけど、このシーズンの四大陸選手権は、いい成績残せました。よかったです。
グランプリ東海を卒業
KENJI:そして、2018-19シーズン終了後にグランプリ東海を卒業したんだよね。 宇野:僕個人の気持ちとしてはやめたくなかったです。ただ、この卒業には、もっと大きく羽ばたいてほしいという思いも込められていて。当初は、次を決めていなかったのでどうしようっていう感じでした。同時にこれまで、先生方に支えられながらも、練習内容などは自分で決めてやることが多かったので、自分でできるんじゃないかなと思ったんです。なので、そのまま2019-20シーズンに入りました。 KENJI:コーチ不在のまま迎えたシーズンでしたが、全日本選手権4連覇です。