タイに移住した日本人女性が明かす、4人家族のリアルな生活費「物価が安いイメージですが、実際は…」
タイでは“子どもは宝”「気づくと“10オペ”状態になってることも(笑)」
それだけでなく、タイでは家族や実家が子育てに協力的なのも魅力だという。 「日本と比べると、タイは親族同士の距離感がとても近いですね。その家庭内だけでなく、親族全体で子どもを見守ろうという考え方。そのため、お母さんが1人で子育てをするケースはむしろ少ないと思います。 田舎では親族全員で子育てをすることが一般的で、お母さんが都会に働きに出ている間は、親族が子どもの面倒を見ることが多いんです。実際、私もパタヤの実家で子どもを育てているのですが、最初はいわゆる“ワンオペ”生活をしていたのが、気づけば周囲が協力してくれて、“10オペ”状態になっていました(笑)。田舎では親族全員が同じ家に住んでいることも多いので、自然に助け合いが生まれるんです。 また、都会の場合は、田舎から手の空いている親族を呼び寄せて“子守係”として助けてもらうケースもあります。その際にはきちんと給料を支払って、仕事としてお願いします。もしも子守を頼む人がいない場合は、お手伝いさんを雇うことが一般的で、月給で1万3000バーツ前後(約5万7000円)、日雇いなら1時間130バーツ(約570円)と、日本よりも手軽に利用できるのも良いですね」 ただし、日本と違い不便なこともあるという。 「外国人が利用する病院の医療費は高額で、風邪でも3000~5000バーツ(約1万3000円~2万1000円)ぐらいかかって、ワクチンは自費。また、子どもの医療費も日本とは違って自費なことです。国立病院と私立病院の選択肢があり、国立病院は安価ですが、待ち時間が長く、タイ語しか通じないこともあるため、外国人には少しハードルが高いです。 我が家ではタイの民間医療保険に加入しており、1人あたり年間約3万~5万バーツ(約13万円~22万円)で入院費をカバーしています。ただし、通常の外来費用は基本的に自己負担です。それでも、タイでは薬局で簡単に薬が購入できるため、風邪程度であれば病院に行かずに済ませることがよくあります」