お育ちがバレる、お盆のお供え花のNGとは?「まぁ、こんな色の花を選ぶなんて非常識!」と言われないためのマナー
蒸し暑い日が続きますが、暦の上ではもう立秋を過ぎ、お盆まであとわずかです。お盆のお供えには、線香や蝋燭、お花やお菓子などが好まれますが、消えて無くなるもの(消えもの)がいいとされています。 【画像】いくつ知ってる?「お箸のNG」マナーって 今回は、故人を偲ぶにふさわしいお花を送る時のマナーについて、宮内庁御用達の花屋「青山花茂」の北野雅史さんに教えていただきました。
亡くなられた時期によって花の色が変わる
お盆のお供えに花を送る場合、亡くなられた時期によって花の色が変わります。 亡くなられてから初めてのお盆のことを新盆とか初盆と言いますが、その場合は、亡くなられてから間も無いので、白を基調としてグリーンを少し入れるといいでしょう。 既に亡くなられてから何年も経っている場合は、白とグリーンだけだと寂しいので、少し淡い色の花を入れます。地域にもよりますが、淡いピンクや紫が一般的です。ただ、赤い花や濃い色の花は、亡くなられてから何年経っても入れてはいけないとされています。 花の色はビジネスシーンの仏花でも同じで、初盆の場合は白が基調。何年か経過していたら淡い色の花を3~4割入れるのがおすすめです。
故人との関係性によっても色が変わる
故人との関係性によって花が変わることもあります。とても近しい関係で、お届け先の好みが分かっている場合は、白い花にこだわらず黄色い花などで色を入れることもあります。故人が好きだった花でアレンジメントや花束を作る場合も、基本的には落ち着いた感じの花にしますが、それほど白基調にとらわれる必要はありません。
和花と洋花、どちらがいい?
お供えというと菊と思われる方もいらっしゃいますが、今は花屋にも洋花がほとんどになりました。和花は、菊と桔梗くらいです。白い菊を用意しているところもありますが、特に指定されなければ洋花で作る花屋が多い印象です。50代以下の人に菊が好まれなくなったという背景もあります。 百合も花屋に並んでいるのはオリエンタル百合といって、海外で品種改良された洋花です。お届け先の方が香りの強い花を好まない場合は、百合は避けた方がいいでしょう。バラは棘があるから避ける方もいますが、昨今はお供えにバラを選ぶこともあります。